新規就農者 5万2290人 前年比2.7%減 雇用就農者は15%増加2022年10月11日
農林水産省は9月30日に2021(令和3)年新規就農者調査結果を公表した。
調査期日は2022(令和4)年2月1日現在。
新規就農者5万2290人で前年に比べ2.7%減少した。
新規就農者のうち自営農業就農者は3万6890人で前年比8.0%減少した。このうち49歳以下は7190人で同14.8%減少した。
男女別では男が2万8860人(同▲2.3%)、女が8030人(同▲23.9%)となった。
新規自営農業就農者のうち、新規学卒就農者は男女計で800人。20~29歳が550人。15~19歳が200人。30~39歳が50人となった。
65歳以上の承継最多
新規自営農業就農者のもっとも多い年齢層は65歳以上で1万7130人と46.4%を占める。次いで49歳以下で19.5%となった。継承形態では「新たに親の農業経営を継承」が6760人と経営継承者の82.2%と8割以上をを占める。「親の農業経営とは別作物等を新たなに開始」は11.3%、「親の農業経営を継承かつ親の農業経営とは別作物等を新たなに開始」は6.4%となった。
雇用就農者は15%増
一方、新規雇用就農者数は1万1570人で同15.1%増加した。
このうち49歳以下は8540人で同16.0%増となった。男が5410人、女が3130人となった。このうち非農家出身が7620人で89.2%を占める。また、新規学卒者は1970人で25.9%を占める。
新規就農者の雇用先を農産物販売金額でみると「1億円以上」の雇用先で雇用された人が6170人と53.3%を占める。次いで「5000万円~1億円」で15.4%となった。雇用者数はほぼ販売金額に相関している。
新規就農 露地野菜で増
また、土地や資金を独自に調達して農業経営を開始した新規参入者3830人で同7.0%増加した。このうち49歳以下は2690人で同4.3%増加した。
新規参入した部門別にみる露地野菜作が1310人で前年比18.0%増、34.2%ともっとも多くを占める。ついで果樹作が790人(構成比20.6% 増減19.7%増))、施設野菜作が650人(17.0% ▲7.1%)となった。
畜産部門での新規参入は養豚がゼロだったほか、酪農前年比▲33.3%、肉用牛同▲41.7%と大きく減少した。
新規就農者の全体数は前年より減ったが、49歳以下は1万8420人で0.2%増と横ばいとなった。2017(平成29)年まで49歳以下の新規就農者は2万人を超えていたが、2018年以降は1万8000人台となっている。
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