鳥インフル 野鳥からのウイルス侵入 一層の警戒を 農研機構2022年11月4日
農研機構は国内の野鳥からこれまでもっとも早い9月末に高病原性鳥インフルエンザのウイルスが検出されたことから「家きん農場へのウイルスの侵入により一層の警戒が必要」と強調している。
環境省が実施している野鳥の高病原性鳥インフルエンザ調査で今年は9月25日に神奈川県でハヤブサからウイルスが検出された。国の研究機関の分析でウイルスはH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザと判明した。
今シーズンの野鳥での1例目と事例でありH5亜型の高病原性鳥インフルエンザが日本で初めて確認された2004年以降でもっとも早い時期で確認されたことになる。
農研機構がウイルスの全ゲノム配列を解読したところ、2021/2022シーズンに日本で流行したH5N1亜型のウイルスと近縁であることが分かった。これらのウイルスは2004年以降、アジアと欧州で流行しているウイルスと共通の赤血球凝集素タンパク(HA)遺伝子を持つことから、ユーラシア型H5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスと呼ばれ、2014年以降、世界規模でこのタイプのウイルスによる発生が多発し、その原因は渡り鳥による伝播と考えられている。
これまで野鳥からのウイルスの確認は2010年の10月14日がもっとも早く、今年はそれより2週間以上も早い9月25日となった。また、神奈川県の事例以降も宮城県、福井県、新潟県、北海道で野鳥から検出されている。
こうしたことから「9月末には高病原性鳥インフルエンザウイルスが国内に存在していたことは明らか」であり、家きんでの国内第1例発生はこれまででもっとも早い10月28日となった。農研機構は「農場へのウイルスの侵入に対して一層の警戒が必要」と呼びかけている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日