「なら農業応援塾」「就農促進ツアー」11月にスタート 奈良市2022年11月10日
奈良市は、農業の担い手を確保するとともに「稼げる農業」をめざし、産地を振興するため、生産者向けの「なら農業応援塾」と、これから農業を志す人を対象にした「就農促進ツアー」の2つのイベントを11月にスタートする。
奈良市では、農家数や経営耕地面積が年々減少しており、食の供給を担う農村地域の衰退が危惧されている。市民の食生活を支えてきた生産地を次世代に守り継いでいくため、このほど新たな取り組みを始めた。
販路拡大をめざす「なら農業応援塾」は、「自慢の農産物を卸す先が見つからない」「販路を開拓するための営業活動に自信がない」「自分の作る農産物の強みが分からない」など、販売についての課題を抱える市内農業者に向けて開催。販売力を向上し、農産物の販路拡大を目指す農業経営塾を開講する。
また、「奈良市就農促進ツアー」は、「農業をはじめたいが、どのように進めていけば良いか分からない」という声に応え、各日5人の少人数で市内の先輩農業者を訪ねる「就農ツアー」を11月~3月の4日程で初開催。上限5000円まで交通費・宿泊費が補助される。市外在住者も参加でき、移住を伴う就農を考える人にもおすすめ。
◎「なら農業応援塾」概要
<日時・内容>
全4回の農業経営講座
■第1回:11月28日 13時半~16時半)
・トークセッション【課題把握】
第一線で活躍する農業者と販売者によるトークセッションを通じ、農業界全体の「販路拡大」における課題を把握。また、自らの課題を整理し、販売方法やスタンスの見直す。
■第2回:12月16日 13時~16時
・セミナー【販路拡大とマーケティング知識の習得】
第1回で整理した課題を踏まえ、販路拡大の基礎知識と販売力向上に向けたマーケティング知識を学ぶ。
■第3回:1月18日 13時~16時
・フォローアップ【商談資料の作成、個別アドバイス】
第4回で実施するマッチング会や自ら行う営業活動に向け、フォローやコンサルティングを行う。営業資料の作成と発表を通じ、自力で営業活動できる状態を目指す。
■第4回:2月に開催予定
・小売店や飲食店等販売者とのマッチング
市産農産物の取引推進のため、販路拡大に向けて学んできた農業者と小売店・飲食店等とのマッチング会を実施。
対象:奈良市内に農場があり、全4回参加が可能な農林畜産業者
定員:20人
参加費:無料
締め切り・申し込み:11月11日。申し込みは奈良市農政課ホームページまたはマイナビ農業ホームページから
◎「奈良市就農促進ツアー」概要
<日程、訪問する農場の栽培品目>
11月12日:イチゴ、茶
11月19日:イチゴ、トマト
12月3日:ほうれん草、水稲
3月5日:イチゴ、ちぢみ小松菜
時間:正午 市役所集合~市内農場訪問2か所 ~17時 市役所解散
※市役所から市の車で移動。出発前に市職員から新規就農に関する支援制度等について説明
費用:無料。1人につき5000円を限度として、宿泊費・交通費を補助(宿泊費は市外在住者のみ補助)
対象:奈良市内での就農に興味を持つ人
定員:各日5人
締め切り:各実施日の2週間前まで。
申し込み:奈良市農政課ホームページから
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日
-
耕作放棄地を解消する「えごまプロジェクト」の寄付開始 長野県南木曽町と「さとふる」2025年4月2日
-
2025年クボタグループ入社式を開催2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金ファシリティーズ(4月1日付)2025年4月2日
-
【役員人事】PayPay証券(4月1日付)2025年4月2日