鳥インフルが猛威 今シーズン発生の22道県で鶏舎など緊急消毒へ2022年12月23日
鳥インフルエンザが全国的に猛威を振るう中、政府は今シーズンの鳥インフルエンザの発生が確認された22道県で養鶏場などの緊急消毒を実施することを決めた。早い地域では来週から作業が始まる見込み。
農水省によると、今シーズンの鳥インフルエンザの発生は今月22日現在、22道県で47件に上り、殺処分の対象となった鶏などの数は約714万羽に達している。今シーズンは野鳥や家きんの発生が今までで最も早く、全国的に環境中のウイルス濃度が高まっていると指摘されている。
こうしたことを踏まえ、12月22日に開かれた政府の鳥インフルエンザ関係閣僚会議で、岸田文雄首相が徹底した防疫措置を迅速に進めるよう指示、鳥インフルエンザ対策をさらに強化することになった。今シーズンこれまでに養鶏場などで鳥インフルエンザが確認された22道県で、家きん農場での緊急消毒を実施するほか、農場での飼養衛生管理基準の遵守の徹底をはかるとともに、地域一体となった防疫の取り組みを支援する。
具体的な緊急消毒の進め方は発生状況に応じて各道県に任せ、鶏舎周辺の敷地に消石灰をまく作業などを進めてもらう。早い地域では来週から実施する見通し。
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