資材高騰で苦境の農家支援を 福島県矢吹町がCFで呼びかけ 全国から応援メッセージ2022年12月27日
さまざまな資材高騰で厳しい経営に直面する農家を支援しようと、福島県矢吹町は、ふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディングで広く寄附を呼び掛けている。すでに目標額の3分の1の100万円が寄せられ、応援メッセージも続々と寄せられている。同町は「農家の現状を知っていただくとともに、米や牛肉などを食べていただく消費拡大という面でも支援してほしい」と呼びかけている。
幅広く農家への支援を呼び掛け(福島県矢吹町のホームページより)
同町では、町内の半分以上を農地が占め、約700戸が農業を営んでいるが、肥料や飼料など農業資材が2倍以上に高騰しているものもあり、農家から経営が厳しいとの声が相次いで寄せられているという。こうした中、農家の厳しい現状を伝えるとともに、広く農家を支援してもらおうと、ふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディングを実施することにしたという。
寄付の募集期間は今月9日から来年3月8日までの90日間で、目標金額は300万円に設定。ふるさと納税制度で応援する場合の返礼品として、地元の農家が生産したコシヒカリや福島牛サーロインステーキ、野菜の詰め合わせ、牛乳など現在、16品がラインナップされている。
12月27日までに寄せられた寄付は100万円に達し、クラウドファンディングのページには、「大変な状況の中で、美味しい野菜や牛乳づくりを続けてくださることに感謝しています。わずかですが支援させてください」「東日本大震災の風評被害に始まり、福島の農家さんは言葉に言い表せないくらいご苦労なさっていると思います。僅かながらですが、応援させてください」などと寄せられた応援メッセージも次々と掲載されている。
同町は、集まった寄附と同町の予算を活用して、町内の農家が使う農業関連資材の補助に役立てることにしている。同町は「農家の厳しい現状を知ってもらうとともに、全国の農家が救われるよう、米や野菜を食べる消費を拡大する面でも支援していただければと思う。年末年始はふるさと納税制度の活用が増える時期でもあるので、支援していただけれありがたい」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】農水省(4月21日付)2025年4月21日
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日