肥料価格の高騰続く 前年同月より40%上昇 11月の農業物価指数2023年1月5日
農水省が12月27日に公表した令和4年11月の農業物価指数によると、令和2年を100とした指数は農業生産資材(総合)で120.9となり、前年同月比で10.1%上昇した。肥料と飼料の高騰が押し上げた形で、前年同月比で肥料は40.3%、飼料は24.5%上昇し、円安やウクライナ戦争などによる資材高騰の影響が依然としてうかがえる。
令和2年を基準年とした農業生産資材(総合)の物価指数は、肥料が149.6、飼料が149.8で、全体で120.9だった。前年同月からの騰落率は、肥料は40.3%、飼料は24.5%上昇したのに加え、前月(10月)からも肥料で3.2%、飼料で0.6%上昇し、円安やウクライナ戦争などの影響で依然として資材が高騰、高止まりしている状況がうかがえる。
肥料の品目別の指数は、高度化成が165.2で、前年同月からの騰落率が52.8%、前月から3.7%上昇した。塩化カリウムは188.0で前年同月から77.2%、前月から12.1%上昇、尿素は209.4で前年同月から88.3%、前月から3.4%上昇した。
また、飼料の大部分を占める配合飼料は149.8で、前年同月から23.9%上昇、前月からは横ばいで高止まりしている。
一方、農産物価格指数(総合)は102.2で、畜産物や野菜などの上昇で前年同月比で2.0%上昇したが、前月比では3.2%低下した。前年同月からの騰落率は果実で11.8%低下した一方、畜産物で3.6%、野菜で5.2%上昇した。米は84.4で前年同月を8.8%上回った。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日
-
つくば市の農福連携「ごきげんファーム」平飼い卵のパッケージをリニューアル発売2025年4月18日
-
日清製粉とホクレンが業務提携を締結 北海道産小麦の安定供給・調達へ2025年4月18日
-
森林再生プロジェクト「Present Tree」20周年で新提案 企業向けに祝花代わりの植樹を 認定NPO法人環境リレーションズ研究所2025年4月18日
-
「バイオものづくり」のバッカス・バイオイノベーションへ出資 日本曹達2025年4月18日