「食料危機など 待ったなしの喫緊課題」 岸田首相がG7広島サミットへ主導的な対応強調2023年1月16日
欧州・北米を歴訪した岸田文雄首相は1月14日(日本時間15日)、アメリカのワシントンで内外記者会見に臨み、「世界的なエネルギー危機や食料危機などの地球規模課題はいずれも待ったなしの喫緊の課題だ。G7の結束と協調が従来以上に世界の動向を左右するもとになっている」と述べ、今年5月の広島サミットなどを通して日本が主導的な立場でこうした課題に対応する姿勢を強調した。
内外記者会見に臨む岸田首相(官邸ホームページより)
岸田首相はフランス、イタリア、イギリス、カナダ、米国を相次いで訪問し、14日、ワシントンで内外記者会見を開き、広島サミットに向けてウクライナ支援の継続・強化する方向性の確認など、5カ国訪問の成果を述べた。
この中で岸田首相は、「国際社会が直面する諸課題に対応するためには、グローバル・サウスへの関与を一層強化する必要がある。各国首脳とは、そのために気候変動、エネルギー、食料、保健、開発等のグローバルな諸課題への積極的な貢献を通じて、関与を強化すべきとの認識を共有し、G7で連携して対応することで一致した」と述べ、G7が一体となって開発途上国への支援を強化する姿勢を示した。
また、岸田首相はウクライナ情勢や東アジアをめぐる安全保障に触れたうえで、「不透明感を増す世界経済の先行き、世界的なエネルギー危機、食料危機、気候変動や感染症などの地球規模課題。これはらいずれも待ったなしの喫緊の課題で、G7の結束と協調が従来以上に世界の動向を左右するものになっている。G7議長国の日本は広島サミットにとどまらず、国際社会を1年にわたって主導する重責を負っている」と述べ、日本としてこうした課題に率先して取り組んでいくとの姿勢を強調した。
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