環境保全型農業とスマート農業 一体的推進 秋田県のみどり基本計画2023年3月20日
秋田県は3月10日、みどり基本計画(「秋田県環境負荷低減事業活動の促進に関する基本計画」)を公表した。環境保全型農林漁業の拡大とスマート技術の普及を一体的に推進する。
学校給食への有機米の提供
県と県内全25市町村で作成した。計画の実施期間は2025年度までの3年間とし必要に応じて見直す。
秋田県は有機JASほ場面積が2020年に全国5位となり、一定の普及はしているが面積は減少傾向で一部地域に偏在しているという課題があると基本計画のなかで指摘している。また、農林水産業からのCО2排出量は2018年度に2013年度比で30.9%増加している。2025年度に2013年度比で54%削減に向けて対策が求められている。
計画のおもな目標のうち有機JAS認証ほ場を2025年に500ha(2020年419ha)とする。化学肥料と化学農薬の使用をさせる特別栽培米の作付け面積を2021年の3148haから2025年に6471haへと倍以上に増やす。
スマート技術の活用による環境負荷低減と生産性向上の両立
(大区画ほ 場での自動操舵田植機)
長期中干しにも取り組み、2021年の2783haを2025年に2891haに拡大する。また、施設園芸でのヒートポンプの導入数を2021年の64経営体から2025年に80とするなど、温室効果ガス削減を推進する。
作業の最適化や燃料・資材の使用量削減の効果が期待できるスマート農業技術の導入の取り組み強化で県は指針を示しているほか、基盤整備も促進し2021年度末時点の30a区画以上の水田整備率は約7割となっている。
特別栽培による「サキホコレ」のブランド化や学校給食での有機農産物の利用、環境負荷低減の重要性に関する消費者教育などを通じて有機農産物、特別栽培米などの流通・消費を促進する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日