肥料・飼料価格の高止まり続く 生産資材は前年同月比9.3%上昇 鶏卵は急騰 2月の農業物価指数2023年4月5日
農水省が3月31日に公表した今年2月の農業物価指数によると、令和2年を100とした指数は生産資材で121.9となり、前年同月比で9.3%上昇した。前月からの変動は肥料・飼料とも小幅となっているが、依然として高止まりの状態が続いている。
生産資材の内訳をみると、肥料は155.1で前年同月より39.5%上昇、飼料は148.5で同19.8%上昇した。前月比では肥料が0.3%上昇、飼料が0.3%低下と小幅な変動に収まっているが、依然として高止まりしている。ただ、生産資材全体では前月比は0.1%低下し、9か月ぶりに前月を下回った。
肥料のうち高度化成は前月より0.2%上回り170.7。尿素は0.4%上回り222.9、塩化カリウムも0.4%上回り206.9だった。いずれも小幅だが上昇が続いている。
一方、飼料については、配合飼料は0.1%下がって148.5。トウモロコシは4.4%下がって170.2となった。JA全農は令和5年1~3月期の配合飼料供給価格を前期より値下げしており、価格に影響したとみられる。
一方、農産物は108.3で前年同月より5.0%、前月比で3.6%上昇した。
特に鳥インフルエンザ流行の影響で高騰している鶏卵が190.4に上り、前年同月比で75.5%、前月比で20.3%それぞれ上昇した。米は84.1で前年同月より8.4%上昇したが、前月よりはわずかながら0.2%低下した。
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