日本の総人口12年連続で減少 1年で55万6000人減2023年4月20日
総務省が4月12日に発表した人口推計(2022年(令和4年)10月1日現在)では、日本の総人口は1億2494万7000人で前年に比べ55万6000人の減少となり、12年連続で減少している。
このうち日本人総人口は1億2203万1000人で前年に比べ75万人の減少となった。減少幅は▲0.61%。2015年の▲0.19%から11年連続で減少幅は拡大している。
自然増減(出生児数-死亡者数)をみると出生児数は2022年は79万9000人で前年に比べ3万2000人の減少となった。一方、死亡者数は153万人で同9万人の増加。その結果、出生児数が死亡者数を73万1000人下回り、16年連続の自然減少となった。
社会増減(入国者数-出国者数)をみると入国者数が出国者数を17万5000人上回り、2年ぶりの社会増となった。これを日本人・外国人別にみると、日本人は2年連続の社会減少、外国人は2年ぶりの社会増加となった。

15歳未満人口 過去最低
15歳未満の人口は1450万人で前年比28万2000人減。総人口に占める割合は11.6%で同0.2ポイント低下、過去最低となった。
15歳~64歳未満人口は7420万8000人で同29万6000人減、割合は59.4%と過去最低の前年と同率だった。
一方、65歳以上は3623万6000人で同2万2000人増、割合は0.1ポイント上昇の29.0%で過去最高。1950年以降一貫して上昇が続いている。75歳以上も1950年以降上昇を続け、1936万4000人で同69万1000人増、割合は0.6ポイント上昇し15.5%と過去最高となった。
老年化指数 200超える唯一の国
人口の年齢構造を各国と比べると、15歳未満人口割合11.6%はもっとも低い。
各国と比較すると米国(人口3億3800万人)18.0%、英国(同6700万人)17.5%、ドイツ(同8300万人)14.0%、フランス(同6400万人)17.2%、イタリア(同5900万人)12.4%となっている。
近隣国では中国(同14億2500万人)17.2%、韓国(同5100万人)11.6%で韓国は日本と同水準。ただし、65歳以上は17.5%日本の29.0%は突出している。
65歳以上人口数を15歳未満人口で割った老年化指数は249.9で、日本は唯一200を超える国となっている。
人口増加は東京都のみで0.20%増となった。前年の減少から増加に転じた。
沖縄県は前年の増加から減少に転じた。復帰後初めての人口減となった。
人口減少率が1%以上となったのは秋田県(-1.59%)、青森県(-1.39%)、岩手県(-1.32%)など14県で前年から3県増加している。人口減少率が前年より拡大したのは23道県。
人口増減の要因をみると、増加した東京都は「自然減・社会増」となった。他の人口が減少した46道府県のうち、「自然減少・社会増加」は埼玉県、神奈川県など20道府県、「自然減少・社会減少」は26県となった。
人口は減少しているものの、「社会増加」は前年より12道府県増えている。
自然増減をみると、沖縄県が前年の増加から減少に転じたことから、すべての都道府県で自然減となった。自然減少率(出生児数-死亡者数)は秋田県が1.31%ともっとも高く青森県1.09%、高知県1.08%となった。
15歳未満人口の割合は沖縄県がもっとも多く、16.3%で、次いで滋賀県と佐賀県が13.2%、熊本県が13.0%、宮崎県と鹿児島県が12.9%となっている。
一方、もっとも低いのは秋田県で9.3%、次いで青森県が10.2%、北海道が10.3%となっている。
15歳未満の人口の割合が75歳以上の割合を上回っているのは沖縄県のみとなっている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検察官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日 -
タイミーと業務提携契約締結 生産現場の労働力不足の解消へ 雨風太陽2025年11月7日 -
スマート農業分野の灌水制御技術 デンソーと共同で検証開始 ディーピーティー2025年11月7日 -
コクと酸味引き立つ「無限エビ 海老マヨネーズ風味」期間限定で新発売 亀田製菓2025年11月7日 -
おいしい「いわての原木しいたけ」銀河プラザで販売会 岩手県2025年11月7日 -
AGRIST 東京Sustainable Food Museumで1か月間のPOPUP開催2025年11月7日 -
「第59回日野市産業まつり」8日、9日に開催 東京都日野市2025年11月7日


































