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シャインマスカット未開花症対策 研究緊急公募 農水省2023年4月26日

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農水省はここ数年、ぶどうの栽培品種「シャインマスカット」について、開花期に花冠が外れず正常に開花しない「未開花症」と呼ばれる症状の発生報告が相次いでいることから、2023(令和5)年度緊急対応課題として、未開花症の発生実態、原因解明についての緊急研究を公募した。締切は5月9日正午。

正常果・未開花症による変形果正常果・未開花症による変形果(農水省HPより)

同省農産局果樹・茶グループによると、未開花症については、数年前から同省に報告があがっていたが、摘花されていたため、大きな問題となっていなかったことから、現場の農家からも本格的対応の声があがってこなかった。

だがここ数年連続で症例が上がっていること、「シャインマスカット」が日本の高品質な果樹生産をけん引する主要品種として注目され、輸出も含め生産が拡大していること、また生産現場から数年続く「未開花症」への不安が高まってきたことから、同省も調査を公募することになった。

これに先立ち、同省は4月中旬からシャインマスカットの「未開花症」について、47都道府県にアンケート調査も始めた。同グループによると、シャインマスカットは5月中旬から開花時期を迎えるという。

野村哲郎農相は4月11日の閣議後会見で、「(シャインマスカットの開花症は)今までも発生していたが、摘花しており、あまり表に出てこなかった。だが全ての花がそうなると、全て摘花しなければいけない。農家も心配でしょう。原因究明を急がなければならない」と話している。

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