生産資材価格の高止まり続く 前年同月比8.8%上昇 3月の農業物価指数2023年5月8日
農水省が公表した今年3月の農業物価指数によると、令和2年を100とした指数は生産資材で122.1となり、前年同月比で8.8%上昇した。前月との比較では、2月の生産資材が9か月ぶりに前月を下回ったものの、3月は再び0.2%上昇し、肥料、飼料とも依然として高止まりの状態が続いていることが示された。
農水省は4月28日に3月の農業物価指数を公表した。このうち生産資材の内訳をみると、肥料は155.2で前年同月より38.4%上昇、前月比で0.1%上昇した。飼料は148.5で前年同月より19.2%上昇、前月からは横ばいだった。
肥料のうち高度化成は前月より0.1%上回って170.8。尿素は前月から横ばいで222.9、塩化カリウムは0.4%上回り207.7で、いずれも動きは小幅ながら高止まりしている状況がうかがえる。
飼料については、配合飼料は前月と変わらず148.5。トウモロコシは1.2%下がって168.2となった。JA全農が令和5年1~3月期の配合飼料供給価格を前期より値下げしたことが価格に影響したとみられる。
一方、農産物は107.1で前年同月より3.3%上昇したが、前月からは1.1%低下した。
鳥インフルエンザ流行の影響で鶏卵は192.8に上り、前年同月比で65.2%上昇。米は84.1で前年同月より8.2%上昇したが、前月からは横ばいだった。野菜は110.5で前年同月から2.2%、前月から4.6%いずれも低下、果実は97.9で前年同月から14.0%、前月から8.8%いずれも低下した。
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