大阪府のすべての子どもへの米給付事業 対象世帯の4割超が未申請 吉村知事「第2弾の支援検討」2023年5月22日
大阪府が、子育て世代の支援に向けて、府内のすべての子どもに米などの購入に使えるクーポンを配布する事業について、対象世帯の約4割が未申請であることが分かった。吉村洋文知事は5月17日の記者会見で、未申請の世帯に手続きを呼び掛けるとともに、物価高騰が続く中、第2弾となる支援の実施を検討していることを明らかにした。
大阪府は、食料品をはじめ物価高騰の影響が長期化する中、家計に占める食費の割合が大きい子育て世帯を支援しようと、府内在住の18歳以下の子どもや妊婦約140万人を対象に、米などの購入に使えるクーポンを給付する事業を進めている。
3月22日から申請受け付けが始まり、吉村知事は会見の中で、5月15日現在、申請件数は79万6740件で対象者比で57.3%に上り、このうち約78万人にはすでに給付したことを明らかにした。
一方で、4割以上の世帯が未申請であるとして、「(申請期間の)6月30日を過ぎると申請もできませんので、そこで終了となります。あと1か月半ほどありますが、この制度自身をご存じない方もおられるというふうにお聞きしていますので、改めて申請の告知をさせていただき、より多くの皆さんにこの制度を知っていただきたい」と述べ、未申請の対象者に改めて手続きを取ってほしいと呼びかけた。
また、吉村知事は子育て世代に向けて、「物価高騰が引き続いているということと、お子さんがいらっしゃる家庭は食費にかかる負担が非常に大きくなります」などと述べ、大阪府内の全ての子どもたちに米や食料品を給付する第2弾の事業の実施に向けて検討を進めていることを明らかにした。吉村知事は「基本的なスキームは第1弾とほぼ同じだが、より申請をシンプルにしていきたい」とも述べ、スーパーや米穀店で使える電子クーポンを選択するか、ECサイトでそのまま注文するか、2つのパターンを準備したいという考えを示した。
大阪府はこの事業のために「子ども食費支援事業コールセンター(0120-479-208)」を設置しており、平日午前9時~午後6時まで問い合わせを受け付けている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日