G20農相会合 インドが議長総括で「ウクライナ戦争は世界経済に悪影響」 野村農相も最も強い言葉でロシア非難2023年6月19日
G20農相会合が6月16日と17日の2日間、インドのハイデラバードで開かれた。議長国のインドは「成果文書及び議長総括」を発表し、世界的な食料不安の状況悪化や栄養不良率の増加に深い懸念を示すとともに、「ウクライナ戦争は世界経済にさらなる悪影響を与えている」と強調した。野村哲郎農相もロシアのウクライナ侵略を強く非難した。
G20農相会合に出席した野村農相(提供:農林水産省)
G20農相会合には、G20各国の農業大臣らに加えて、招待国8カ国と国連食糧農業機関(FAO)や経済協力開発機構(OECD)などの国際機関が出席した。
会合の中で野村農相は、ロシアのウクライナ侵略について「明白な国際法違反で世界の食料安全保障に大きな悪影響を及ぼす」とロシアを最も強い言葉で非難した。また、G7農相会合の成果を踏まえ、各国が国内資源を最大限に活用しながら、生産性を高める方法で農業の持続可能性の向上をはかるべきだなどと呼びかけた。
一方、ロシアなどとの意見の隔たりから共同声明の採択は見送られたが、議長国のインドは「成果文書及び議長総括」を発表した。この中では、昨年11月のバリ首脳宣言を引用する形で、「ウクライナにおける戦争は世界経済にさらなる悪影響を与えている」と指摘、ほとんどのG20メンバーがウクライナ戦争を強く非難していることを強調したが、ロシアや中国がウクライナ危機の言及に反対していることを盛り込んだ。
また、多くの開発途上国などで世界的な食料不安の状況悪化や栄養不良率の増加がみられることに「深い懸念」を示し、世界の食料安全保障と栄養のニーズを満たすことや、食料と肥料の健全な供給を促進することの緊急性を強調した。
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