肥料、飼料の高止まり続く 生産資材は前月より減も前年同月比7.1%上昇 5月の農業物価指数2023年7月3日
農水省が公表した今年5月の農業物価指数によると、令和2年を100とした指数は生産資材で121.9となり、飼料、肥料の上昇で前年同月比で7.1%上昇した。前月よりは0.3%低下したが、依然として高止まりの状態が続いている。
農水省が公表した5月の農業物価指数によると、生産資材のうち肥料は155.2で前年同月より37.8%上昇、前月比では0.1%下がった。飼料は147.0で前年同月より11.9%s上昇し、前月からは横ばいだった。
肥料のうち高度化成は前月より0.1%下がって170.6、尿素も0.1%下がって222.6。塩化カリウムは前月から横ばいで207.9。いずれも価格の動きは小幅で高止まりしている。
JA全農は秋肥価格(6月~10月)について高度化成は春肥に比べて28%値下げすることを決めており、6月の農業物価指数から少しずつ反映されるとみられる。
飼料については、配合飼料が0.1%下がって147.3。トウモロコシは前月から横ばいで165.6だった。JA全農は、今年4~6月期の配合飼料価格を全国全畜種総平均でトン当たり2000円値下げし、さらに7~9月期についてはそれより2000円値下げすると発表しており、今後、価格への反映が見込まれる。
一方、農産物は106.4で前年同月より3.1%上昇、前月からは0.1%の上昇した。
鳥インフルエンザ流行の影響で鶏卵は199.1となり、前年同月比で53.4%、前月より1.1%上昇して全体を押し上げた。米は84.3で前年同月より8.6%上昇したが、前月からは横ばいだった。果実は108.7で前年同月より6.1%低下、野菜も98.6で前年同月より4.6%低下した。
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