水稲で斑点米カメムシ類 北東北、南関東など一部地域で多発のおそれ 病害虫発生予報第4号 農水省2023年7月13日
農林水産省は7月12日、令和5年度病害虫発生予報第4号を発表した。向こう1か月の主要な病害虫の発生予報は、水稲では、斑点米カメムシ類の発生が、北東北、南関東、北陸および四国の一部の地域で多くなると予想されている。野菜では、ねぎのアザミウマ類の発生が、南関東、近畿及び四国の一部の地域で多発のおそれがある。また、果樹では、なしの黒星病の発生が、北東北、北陸及び東海の一部の地域で多くなると予想。この他、オオタバコガ等、地域によっては発生が多くなると予想されている。
各作物の詳細は以下の通り。
◎水稲
水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域
斑点米カメムシ類の発生が、北東北、南関東、北陸および四国の一部の地域で多くなると予想され、石川県から注意報が発表されている。この虫は、水田周辺の雑草に生息し、出穂期になると水田に侵入し穂を加害。被害の程度は、出穂期、水田への本虫の侵入量、カメムシの発生種の構成等によって異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、水田を観察し適期に防除を実施すること。また、水田周辺雑草の除草は同虫の発生量の抑制に効果的だが、出穂期直前の除草は、水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了する。
◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。
◎ねぎ
アザミウマ類の発生が、南関東、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想。この虫は、高温乾燥で増加する傾向があるため、気温が高く、降水量が少なくなると予想される地域で発生を認めた場合は注意が必要。作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施する。なお、アザミウマ類は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。
◎果樹・茶
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。
◎なし
黒星病の発生が、北東北、北陸および東海の一部の地域で多くなると予想。同病の伝染源となる発病葉と発病枝は除去して、園外の土中に埋める等適切に処分する。また、降雨が続くと同病の発生が助長されるため、天候の推移に注意し、適期に薬剤防除を実施する。
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