秋田で記録的大雨 33か所で水田に土砂流入 広範囲で農地が浸水・冠水 農相「被害状況踏まえ適切に対応」2023年7月18日
秋田県では7月14日から記録的な大雨となり、広い範囲で水田や畑が浸水したのを始め、17日午後までに少なくとも33か所で水田への土砂流入が確認されるなど被害が広がっている。野村農相は18日の閣議後会見で大きな豪雨被害が出ている九州北部地域も含めて「被害状況がまとまった時点で適切に対応したい」と述べた。
秋田県が17日午後にまとめた農作物等の被害状況によると、秋田市や能代市、大館市、由利本荘市など県内の広い範囲で水田や畑地の浸水や冠水が確認された。
また、水田への土砂流入が各地で相次ぎ、▽五城目町と井川町で19カ所▽能代市で9カ所▽北秋田市で4か所など、少なくとも33か所で確認されていることが分かった。
さらに北秋田市と仙北市で農業用ため池の決壊が確認されたほか、三種町で揚水機への浸水や用水路等の崩落、牧草地の崩落が確認されるなど広い範囲で大雨による被害が確認されている。同県農林水産部によると被害面積や詳しい被害状況については調査中で、さらに被害は広がる見通しという。
一方、今月10日から九州北部で続いた記録的な大雨で農業関係で大きな被害が出ており、野村農相は閣議後会見で、「MAFF-SATT(農林水産省サポート・アドバイス・チーム)として、15日から秋田県などにのべ22人、これを含めて九州北部地域など被災地11県にのべ123人の職員を派遣して支援を行っている。今は後片付けが中心で被害状況は把握されていないが、被害状況を踏まえて適切に対応したい」と述べた。
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