農作業中の熱中症搬送さらに増加 猛暑続き先週は192人 愛知・北海道など急増2023年8月3日
各地で猛暑日が続く中、7月24日~30日の1週間、農作業中などの熱中症で搬送された人は全国で192人に上り、前週からさらに9人増えたことが農水省のまとめで分かった。各地で猛暑日となる危険な暑さが続いており、農水省は予防対策を呼びかけている。
農作業中の熱中症搬送(農水省まとめ)
農水省は消防庁の速報値をもとに毎週、農・畜・水産の作業中に熱中症で緊急搬送された人数を独自にまとめ、公表している。
8月2日に公表された7月24日~30日のまとめによると、この期間中、農作業中などに全国で搬送された人は192人に上り、前週(17日~23日)の183人からさらに9人増えた。
最も多かったのは愛知県で前週から6人増えて13人、北海道が12人(前週5人)、新潟県が11人(前週5人)、埼玉県と長野県が10人と目立った。前週まで突出して多かった静岡県(前週33人)は3人だった。
今後も厳しい暑さは続く見通しで、農水省は農作業中などの熱中症への予防を呼びかけている。予防のポイントとして、①高温時の作業をできるだけ避けて風通しのいい場所で作業する②小まめな休憩と水分補給③できるだけ単独作業を避ける④帽子や速乾性の衣服着用などの活用を挙げている。
また、熱中症が疑われる場合は、直ちに作業を中断して涼しい環境へ避難して水分・塩分を補給することや、症状が改善しない場合は速やかに医療機関で診療を受けるよう求めている。
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