農作業中の熱中症搬送が依然高水準 1週間で154人 茨城、福岡などで10人超す2023年8月10日
各地で猛暑日が続く中、7月31日~8月6日の1週間、農作業中などの熱中症で搬送された人は全国で154人に上り、前週からは減少したものの4週連続で100人を超えていることが農水省のまとめで分かった。8月10日も日本海側を中心に23道府県で熱中症警戒アラートが出されるなど、各地で厳しい暑さが続いており、農水省は十分予防対策を取るよう呼びかけている。
農作業中などの熱中症救急搬送人数(農水省まとめ)
農水省は消防庁の速報値をもとに毎週、農・畜・水産の作業中に熱中症で緊急搬送された人数を独自にまとめ、公表している。
8月10日に公表された7月31日~8月6日のまとめによると、期間中、農作業中などに全国で搬送された人は154人に上り、前週(7月24日~30日)より38人減ったものの、4週連続で100人を超す高水準となっている。
都道府県別で多かったのは、茨城県が前週から4人増えて12人、福岡県が前週から7人増えて11人、新潟県が前週から1人減って10人などと、3県で10人を超えた。
週間天気予報によると、この先1週間も各地で最高気温が35度を超す猛暑日となる日がある見通しで、農水省は農作業中の熱中症への予防対策を呼びかけている。予防のポイントとして、①高温時の作業をできるだけ避けて風通しのいい場所で作業する②小まめな休憩や水分補給をする③できるだけ単独作業を避ける④帽子や速乾性の衣服を着用することなどをなどを挙げている。
また、熱中症が疑われる症状を感じたときは、直ちに作業を中断して涼しい環境へ避難して水分・塩分を補給することや、症状が改善しない場合は速やかに医療機関で診療を受けるよう呼びかけている。
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