農業機械の転落・転倒対策 重点に 秋の農作業安全確認運動 農水省2023年8月24日
農水省は、東京・霞が関の同省で8月23日に9月から10月までを重点期間とした令和5年秋の農作業安全確認運動の実施に先立ち、農作業安全確認運動推進会議を開催した。
写真右から、谷脇英樹さん、タンジットルムブーン・タナナンさん、藤木政務官、菊池千裕さん
農作業死亡事故の発生件数は年間300件前後で推移し、就業者10万人当たりの死亡事故数は10.5人と、他産業に比べて依然として高い。運動では、農業機械からの転落・転倒対策の実施をうながす。
秋の運動期間は9月~10月の2か月。参加するのは地方公共団体、JA、農業機械メーカーその他農業関係団体など約1300団体。「徹底しよう!農業機械の転落・転倒対策」をテーマに開いたこの日の推進会議で、方針や取り組み事項を決めた。
今年春の運動でも取り組まれた農業者への安全対策の声かけをSNSやラジオ、広報誌などの活用で周知を継続すること、死亡事故の約85%を占める高齢農業者に一層響くよう、家族や知人からの声かけが有効であるとし、運動方針に盛り込んだ。
3月~5月に行われた春の運動結果についても報告された。各地の研修会には、同省がJAや農機メーカー職員らを対象に育成する「農作業安全に関する指導者」が講師を務めたものは約40%にとどまることが分かった。指導者が講師を積極的に担う群馬県の取り組みを好事例とし、他地域にも促す方針だ。
この発表のあと、農機メーカー各社、JA共済連、一社日本農業機械化協会からの取り組みや農業従事者の安全対策の実態調査結果の報告があった。
また、会議では「令和5年農作業安全ポスターデザインコンテスト」の表彰式が行われた。最高位の農林水産大臣賞を神奈川県のタンジットルムブーン・タナナンさんが受賞したほか、同省農産局長賞を山口県の谷脇英樹さんが、日本農業新聞賞を愛知県の菊池千裕さんがそれぞれ受賞した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日