農業DXの推進へ WAGRIオープンデー開く2023年8月25日
農業データ連携基盤WAGRIの利用促進を目的に「WAGRIオープンデー」が8月25日に都内で開催され、多数の来場者で賑わった。
会場の様子
WAGRIは、農作業の省力化と農業収益を向上させるWebサービスやアプリケーションを簡単に開発できる公的なクラウドサービスのこと。今回は「デジタルで日本の農業を応援します!~農業DX横丁へようこそ」と題して、WAGRI運営事務局(農研機構、農業情報研究センターWAGRI推進室)が主催。WAGRI会員のうち、ICTベンダーなど20団体が会場内のブースに分かれて、気象データ、農地データ、市況データ、病害虫農業データ・プログラムを活用した様々なアプリ、サービスの展示・説明を行った。
ガイドツアーでの人だかり
会場となった都立産業貿易センター台東館には、ICT関連企業、自治体担当者、普及指導員、JA営農指導員、農業者など約350人が来場。ESRIジャパン、NTTグループ、ウォーターセル、クボタ、高知県農業イノベーション推進課、セラク、ソフトバンク、ソフトビル、ナイルワークス、日本農薬、ネポン、ビジョンテック、ファーム・アライアンス・マネージメント、富士通うJapan、ベジタリア、ローリスが出展し、各ブースへのガイドツアーも好評だった。
APIコーディネーターの鶴薫氏
WAGRI推進室APIコーディネーターの鶴薫氏は「7月末現在のWAGRI会員数は90団体、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は132個。WAGRIが提供するデータ・プログラムのうち、気象情報、市況情報、農地(筆ポリゴン情報)は人気がある。農業の効率化と新規参入をサポートするために、WAGRIの利用促進を図っていきたい」と語った。
WAGRIを活用した農業DX化の取り組みは、主に生産現場では目標達成まで、あともう一歩のころまで来ているが、生産から消費までトータルにサポートする「スマートフードチェーン」の構築にはまだこれからの課題となる。このため、WAGRIを介して実需・中間事業者の調達計画に基づいて各取引産地の作況を予測を提案するイーサポートリンクや、スマートフードチェーンの構築に取り組むセラクのブースには、多く人が関心を寄せていた。
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