新潟の高温・渇水被害24市町村に拡大 稲など農作物820haに 鶏や乳牛などのへい死も相次ぐ2023年8月31日
高温・渇水が続いている新潟県で、農作物などの被害が24市町村に広がり、稲が刈れるなどの被害が820haに上っていることが県の調べで分かった。畜産では鶏や乳用牛、水産関係ではニシキゴイのへい死も相次いでいる。
新潟県では7月下旬の梅雨明け以降、まとまった雨が降らず、渇水により稲が刈れるなどの被害が広がっている。県が8月30日に発表した「高温・渇水に伴う農作物等の被害状況」によると、29日現在、被害が出ている市町村は前回調査(22日)の21市町村から24市町村に広がっている。
農作物では、稲が刈れるなど水稲の被害が361ha(前回225ha)に広がったのをはじめ、大豆・そばで328ha(同306ha)、園芸作物では枝豆が17ha(同14ha)、日本なしで32ha(同1ha)など、全体で820ha(同614ha)に上っている。
畜産では家畜のへい死が相次ぎ、乳用牛が20頭(同16頭)に上っているのをはじめ、肉用牛が4頭(同2頭)、採卵鳥が3211羽(同1931羽)、ブロイラーが2914羽(同2637羽)などと被害が広がっている。
さらに水産では中越地方で盛んなニシキゴイのへい死も急増し、512匹(同12匹)に上っているほか、
2か所の養鯉池でひび割れが生じる被害が確認された。
新潟県では今後もしばらく高温が続く見通しで、県は農作物やニシキゴイへの干ばつ被害を軽減させるためのポンプやタンク購入にかかる経費を助成するなど応急対策支援に乗り出すとともに、必要な水管理を地域全体で行うことができるよう効率的な農業用水の利用を呼び掛けている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日