基本法見直し「道筋できた」 野村農相退任会見2023年9月14日
野村哲郎農相は9月13日、退任会見に臨んだ。11日に食料・農業・農村政策審議会から基本法見直しに向けた最終答申を受け取ったことをふまえ、「見直しの道筋ができた。在任中に方向性を出せたことはありがたい。新大臣に思いを託して今日で去りたい」などと語った。
昨年8月の就任からこの日で在任400日。就任時、食料安保のリスクが高まっているなどとして「今はターニングポイントに来ている」と強調し、昨年9月に農政審基本法検証部会に見直しを諮問した。検証部会は17回の会合と地方意見交換会などを経て「平時からの国民一人一人の食料安全保障」などを新しい農政の理念として提起した。
野村氏はこうした経過を振り返り「ターニングポイントにあると言ったことがいよいよ法律として実現していうことになる。時代にふさわしいものになるよう検討を深化させていく。新大臣にもこれを伝えたい」と述べた。
そのほか5月のG7宮崎農相会合では、食料安全保障の重要性について野村氏は強調、各国から賛同を得て内外に閣僚声明として発表したとして「私にとっては大仕事だった」と振り返った。
後任の宮下一郎新農相については「ずっと(自民党の)農林部会で仕事をしてきた本当の仲間。十分な力量を持っている。全然心配することはない。党からエールを送っていこうと思っている」と語った。
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