農業人材育成に向けて南相馬市と連携協定を締結「みらい農業学校」開校 マイファーム2023年11月14日
社会人向けの農業教育事業などを手がける株式会社マイファームと、農業の担い手不足解消を目指す福島県南相馬市は11月13日、農業人材育成に関する連携協定を締結。同連携による取組として、雇用就農に特化した「みらい農業学校」を新規開校し、震災復興後の農地を卒業生とともに開拓する。
11月13日の締結式
南相馬市は、東日本大震災からの復興を目指し、市内の営農再開を加速させるため、農地の基盤整備や大規模化する農業生産法人への各種支援、農地集約等を進めている。
また、同市は、福島イノベーション・コースト構想の推進によるまちづくりを推進しており、ロボットやICT等の先端技術の活用など、スマート農業の実用化に向けても様々な取り組みを行う中で、効率化や生産性の向上に取り組んでいる。
同地域の農業生産法人においては、新たな就農者の活躍の場の広がりが期待されることから、同市は2024年4月に農業人材育成の研修事業として「みらい農業学校」を開校し、人材育成に取り組む。同協定に基づき、農業を志す若い世代の育成や地域農業への定着、貢献を目指した取り組みを実践することで農業人材育成の仕組みづくりを目指す。
「みらい農業学校」は、雇用就農に必要なスキルや考え方を1年で学べる点が大きな特徴。農業者を育成する学校や農業を学べる環境は全国に600近くあるといわれるが、その多くは独立就農を想定しており、雇用就農に特化した学校はほとんどない。みらい農業学校では、雇用就農に最適化した学びと、卒業後の成長を支える環境を整える。
カリキュラムでは、農業界トップの講師陣による栽培技術や経営、流通など幅広い分野の講義が用意し、地元の農業を熟知した講師による丁寧な栽培実習が受けられる。また、農業機械講習、スマート農業・データ活用など実践に必要な知識や技術、資格を包括的に身につけることができる。在学中には、地元の農業生産法人での実習も計画。実際の職場の雰囲気や作業内容を在学中に学ぶことができ、卒業後の進路についてじっくり考えられる。また、農業生産法人だけでなく地域のJAや農機メーカーによる講習も予定しており、学びながら就農後に役立つネットワークづくりも可能となる。
さらに卒業後の就農後の悩み相談や新たなスキルを学ぶ公開講座などを開設。卒業生と在校生・地域の若手農業者との交流の機会を創るため、みらい農業学校及び南相馬市がサポートを継続する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日