24年産水稲の10a当たり平年収量 プラス1kgの537kg 農水省2024年3月18日
農林水産省は「水稲の作柄に関する委員会」の意見をふまえ、2024年産水稲の全国の10a当たりの平年収量を決定した。全国では前年産より1kg増加の537kgとなった。
水稲の10a当たりの平年数量は、その年の気象の推移、低温・日照不足など気象被害の発生状況を平年並みとみなし、実収量のすう勢をもとに作成された収量で1.70ミリのふるい目で選別された玄米の収量。
23年産米の作柄について委員会では、全国的に5月下旬から6月上旬に大雨・日照不足となったほか、西日本を中心に6月下旬から7月上旬にかけて継続的な日照不足となり、全国で分げつが抑制されたと分析。その後、気温・日照時間が平年を上回って推移した地域が多く1穂当たりのもみ数は平年以上に確保されたが、概ねの地域では全もみ数は平年並み以下となったとした。
また、記録的な高温については7月以降、9月にかけて日照時間も平年を上回って推移し粒の肥大が促進され、登熟は概ねの地域で平年並み以上となった。
その一方、高温による白未熟粒の発生が各地でみられたほか、少雨や台風の接近にともなうフェーンの影響を受けた新潟県など一部地域で収量基準に満たない玄米が発生したと指摘した。
こうした状況を踏まえ、全国の平年収量は昨年より1kg増え537kgとした。
都道府県で変動したのは14道県。増加したのは北海道571kg(+10kg)、青森県607kg(+4kg)、岩手県544kg(+4kg)、宮城県547kg(+6kg)、山形県603kg(+5kg)、福島県553kg(+2kg)、和歌山県503kg(+6kg)、島根県514kg(+3kg)、沖縄県312kg(+3kg)の9道県。増加となったのは、近年の収量が平年収量を上回って推移していることや、収量水準の高い品種が増えていることなどが理由。
一方、減少したのは新潟県542kg(▲4kg)、山梨県542kg(▲5kg)、静岡県518kg(▲2kg)、愛知県502kg(▲5kg)、福岡県491kg(▲5kg)の5県。近年の収量が平年収量を下回って推移していることなどが要因。
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