愛称「みえるらべる」 環境負荷低減の見える化ラベル 農水省2024年6月18日
農林水産省は環境負荷低減に取り組んでいる農産物を評価するラベルの愛称を「みえるらべる」とすることを6月14日に決めた。
「みえるらべる」
農林水産省はみどりの食料システム戦略に基づき、持続可能な食料システムを構築するため、生産者の環境負荷低減の取り組みを評価し、星の数で伝える「見える化」を推進しており、3月から「農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン」に則り本格運用を始めている。
今回、生産者、販売業者、消費者により親しみをもってもらうおうと農水省の若手職員を中心に愛称を検討し「みえるらべる」に決定した。文字を入れ替えると「みる」、「えらべる」となる。消費者がこのラベルを「見て」、環境負荷低減に資する農産物を「選べる」ようにしようという思いを込めたという。
3月1日以降、「みえるらべる」を表示した商品を販売している店舗は350か所を超えた。
「みえるらべる」で「見える化」するのは温室効果ガス削減と生物多様性保全。
化学肥料、化学農薬や化石燃料の使用を低減し、バイオ炭の施用や水田での中干しなど栽培情報をもとに、温室効果ガスの排出と吸収を算定して、、削減の度合いを星の数(1つから3つ)で表示する。
対象品目は米、トマト、キュウリ、なすなど23品目。
生物多様性保全は米に限定した評価で化学農薬や化学肥料の不使用・低減や冬期湛水、江の設置などの取り組みなどを点数化する。
環境に配慮した農産物に対する消費者の意識は、内閣府の「食料・農業・農村の役割に関する世論調査」(2023年実施)によると環境に配慮した農産物を「購入したい」との意向は80%以上の人が示しているが、一方で「購入したことがない」という人は、その理由として「どれが環境に配慮した農産物か分からない」が65.0%ともっとも多かった。
こうしたことから農水省は「見える化」によって消費者が選択できる環境を整備することが大事だとしてラベルの普及を進めている。
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