都道府県初「宮崎県再造林推進条例」2日に施行 宮崎県2024年7月3日
宮崎県は7月2日、再造林推進に関する条例を都道府県で初めて施行。今後、この条例を拠り所に、再造林率日本一を目標とする「グリーン成長プロジェクト」を推進する。
宮崎県は、持続可能な森林・林業・木材産業の確立に向けた各種施策を実施し、スギ素材生産量32年連続日本一を達成。また、令和4年の製材品出荷量は2年ぶりに日本一になるなど、国内有数の木材供給基地となっている。一方、近年の伐採後の再造林率は70%台にとどまり、再造林されなかった林地が増加している。
こうした背景を踏まえ、宮崎県は、再造林率日本一を目標とする「グリーン成長プロジェクト」を立ち上げ、抜本的な再造林対策に取り組む。同プロジェクトを実効性のあるものにするには、再造林の推進が、森林資源の循環利用とともに、水源の涵養や県土の保全など森林の公益的機能の維持にもつながる重要な課題であると認識し、宮崎県民一丸となって取り組むことが必要不可欠となる。
同条例では、再造林の推進に関し、基本理念を定め、宮崎県の責務と市町村、森林所有者、森林組合、事業者および県民の役割を明らかにする。また、再造林の推進に関する宮崎県の施策の基本となる事項を定めることにで、森林の多面的機能を発揮させ、県民の安全・安心で豊かな暮らしを実現することを目的としている。
◎条例の概要
(1)目的
宮崎県民の安全・安心で豊かな暮らしを実現すること
(2)基本理念
再造林の推進に関わる全ての主体が共有するものとして、「再造林の理解促進」、「持続可能な森林の利用に向けた効率化の推進、県産材需要の拡大」、「担い手の処遇と労働環境の向上」、「関係者の適切な役割分担と相互の連携」の4項目。
(3)各主体の責務・役割
宮崎県の責務及び市町村や森林所有者、森林組合、事業者、県民のそれぞれの役割について定め、行政や林業関係団体等が再造林の推進に関し、連携・協力することを定めている。
(4)基本施策
「再造林の推進に向けた気運の醸成」、「効率化の推進」、「県産材需要の拡大」、「担い手・事業者の確保」、「地域体制の整備」の5つの項目ごとに、宮崎県が施策を講じる必要のある内容について定めている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】小麦、大麦に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年4月22日
-
米の海外依存 「国益なのか、国民全体で考えて」江藤農相 米輸入拡大に反対2025年4月22日
-
【地域を診る】トランプ関税不況から地域を守る途 食と農の循環が肝 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年4月22日
-
JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト 子育て、災害、農業のチームが事業構想を発表(1)2025年4月22日
-
JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト 子育て、災害、農業のチームが事業構想を発表(2)2025年4月22日
-
農産品の輸出減で国内値崩れも 自民党が対策提言へ2025年4月22日
-
備蓄米売却要領改正で小売店がストレス解消?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月22日
-
新入職員が選果作業を体験 JA熊本市2025年4月22日
-
JA福岡京築のスイートコーン「京築の恵み」特価で販売中 JAタウン2025年4月22日
-
米の木徳神糧が業績予想修正 売上100億円増の1650億円2025年4月22日
-
農業×エンタメの新提案!「農機具王」茨城店に「農機具ガチャ自販機」 5月末からは栃木店に移動 リンク2025年4月22日
-
「沸騰する地球で農業はできるのか?」 アクプランタの金CEOが東大で講演2025年4月22日
-
「ホテルークリッシュ豊橋」で春の美食祭り開催 東三河地域の農産物の魅力を発信 サーラ不動産2025年4月22日
-
千葉県柏市で「米作り体験会」を実施 収穫米の一部をフードパントリーに寄付 パソナグループ2025年4月22日
-
【人事異動】杉本商事(6月18日付)2025年4月22日
-
香川県善通寺市と開発 はだか麦の新品種「善通寺2024」出願公表 農研機構2025年4月22日
-
京都府亀岡市と包括連携協定 食育、農業振興など幅広い分野で連携 東洋ライス2025年4月22日
-
愛媛・八幡浜から産地直送 特別メニューの限定フェア「あふ食堂」などで開催2025年4月22日
-
リサイクル原料の宅配用保冷容器を導入 年間約339トンのプラ削減へ コープデリ2025年4月22日
-
【役員人事】カインズ(4月21日付)2025年4月22日