長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日
農林水産省、文部科学省と国土交通省は、「歴史まちづくり法」に基づき、長野県塩尻市および山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画(通称:歴史まちづくり計画)を7月17日付で認定する。
塩尻市の史跡「平出遺跡」
歴史まちづくり法では、全国各地にある、城や神社仏閣とその周辺の町家や武家屋敷などから成る市街地や、祭礼行事、民俗芸能、昔ながらの生業など人々の伝統的な営みや活動が一体となって、地域の個性となっている歴史的な情緒や風情を醸し出すまちを「歴史的風致」として地域固有の資産であると捉え、地域の活性化や歴史・伝統文化の保存・継承を支援している。
今回の認定により、全国の認定都市数は97市町となる。
岩国市の国指定名勝「錦帯橋」
<歴史まちづくり計画の概要>
■長野県塩尻市
塩尻市では、史跡「平出遺跡」を中心とした一帯で行われる地域美化活動や泉や川の管理の取り組みや、中山道沿いの塩尻宿を中心に周囲の田園風景と一体をなして行われる「阿禮神社の祭礼」、信濃国二之宮として崇高されてきた小野神社の御柱祭り等の活動、中山道奈良井宿の鎮神社で行われ続けている夏の祭礼、重要伝統的建造物群保存地区「塩尻市木曾平沢」(漆工町)での伝統産業としての木曽漆器の生産や販売など、地域特有の個性が織りなす5つの歴史的風致が形成されている。
同計画では、市内に残る歴史的建造物の保存・活用に関する事業や、伝統行事などの伝統文化の継承に関する事業、歴史的風致の普及・啓発に関する事業など19の事業を位置付け、歴史的風致の維持および向上を図ることを目的としている。
■山口県岩国市
岩国市では、国指定名勝「錦帯橋」を中心として岩国城下町で開催される「錦帯橋まつり」で披露される岩国南条踊・奴道中・小糠踊など伝統的な民俗芸能、重要無形民俗文化財「岩国行波の神舞」、「周防祖生の柱松行事」、同市の北部に位置する山代地域に継承されている「山代神楽」、錦川の清流による酒造りなど、地域固有の魅力的な歴史的風致が形成されている。
同計画では、歴史的建造物の保存・活用に関する事業、歴史的活動の継承に関する事業、歴史的市街地の整備に関する事業、歴史的風致の周知と交流促進に関する事業を位置付け、歴史的風致の維持および向上を図ることを目的としている。
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