秋田県 農林水産被害額1億1000万円超す 大雨被害2024年7月29日
秋田県は7月24日からの大雨による農林水産関係の被害を7月27日に公表した。
7月27日午前8時30分現在、被害額は1億1100万円となっている。
由利本荘市、にかほ市、大館市、大仙市などで水稲、大豆、園芸作物で合わせて1108haで冠水被害が出ている。家畜では上小阿仁村で比内地鶏240羽が被害を受けた。いずれも被害額は不明。
農地・農業用施設では水田の畦畔の崩落15か所、水路への土砂流入が15か所、農道の損壊2か所など、34か所に被害が出て6200万円以上の被害額となっている。
林地・林道施設では林地の崩落17か所など50か所に被害が出て4600万円以上の被害額となっている。
水産では養殖施設への被害のほか、漁港内への流木、ゴミの流入など210万円の被害額となっている。
農林水産省はサポート・アドバイスチーム(МAFF-SAT)として秋田県と山形県に職員を派遣し支援している。
坂本農相は26日の閣議後会見で25日夜に岸田首相からの指示を受けたことを明らかにし、農水省に対して▽農林水産関係被害の迅速な把握、▽人命第一の方針のもと地方自治体と連携し被災した農林水産関係施設の災害応急対策と早期の復旧に向けた対策の実施、▽食料支援の実施も含め対応可能な体制の整備、▽国民に対する適時的確な情報提供の4点を指示した。
農相は「最大限の緊張感を持って対応していきたい」と話し、農林漁業者に向けて「引き続き安全確保の徹底を」と呼びかけた。
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