コロナ禍前比108% 米の需要動向「数年見極め必要」坂本農相2024年7月29日
坂本哲志農相は7月26日の閣議後会見で米の販売量が今年度は前年を上回っているものの、「需要が下げ止まったと判断できるものではない」との考えを示し、引く続き需要に応じた生産が必要だとの語った。
農林水産省のまとめでは今年5月の販売数量は対前年同月比で小売事業者向けが106%、中食・外食事業者向けが103%となっており、全体では105%となっている。(年間5万t以上の玄米仕入れ量のある販売事業者からの報告、速報値)。
コロナ禍前の2019年5月の販売数量と比較すると108%と1割近い増加だ。
これについて坂本農相はわが国の人口が減少に転じており「今後も人口減による需要量の減少は確実に見込まれる」として、「現下の需要動向をもって需要が下げ止まったと判断できるものではなく、少なくとも今後数年の需要動向を見たうえで判断すべきもの」と慎重な判断が求められると指摘した。
そのうえで引き続き需要動向を注視し、「きめ細かな情報提供を行いながら需要に応じた生産を推し進めていく」との考えを示した。
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