米不足 緊急対策申し入れ 日本共産党2024年8月26日
日本共産党国会議員団は8月23日、坂本哲志農林水産大臣に「米不足への緊急対応を求める申し入れ」を行った。政府は米の在庫はあり「需給はひっ迫しているとは考えていない」としているが、「ならば最低限、それが店頭に並ぶように緊急に対策をとるべき」と申し入れている。
申し入れは▽米不足の実態・実情を把握し関係者の声を聞くこと、▽政府備蓄米の活用も含め、生産者団体や流通小売業者と協力し店頭に十分な米が回るよう、緊急対策を講じること、▽価格高騰により米の小売業者の仕入れ資金が不足しているため借り入れ条件の優遇、別枠融資、利率の軽減等の緊急対策など。
同党は「現下の米不足は、安定して十分な生産量を確保し価格保障・所得補償によって農家の収入を支えるという、多くの国々で行われている政策を採っていれば防げた事態」だとして、「価格保障や所得補償の抜本的充実」を申し入れたほか、フードバンクや子ども食堂へ政府備蓄米を緊急に支給できるよう制度を改めることも求めた。
23日には衆議院の財務金融委員会の弊会中審査が行われ、そのなかで竹村展英農林水産副大臣は、南海トラフ地震注意が発令されたことにともなう買い込み需要があったことや、お盆期間で輸送業者の輸送量が落ちたことなどから「品薄となった店舗があった」としながも、「すでに新米は出回りが始まっている。6年産米は順調に生育し平年より1週間早く収穫しているところもある。今後順次回復していく。円滑な流通の確保に取り組んでいく」などと答弁した。
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