新規就農者4万3460人(前年比-5.2%)、減少傾向止まらず2024年9月3日
2023(令和5)年の新規就農者は4万3460人で前年に比べ5.2%減少した。農水省が8月30日に公表した新規就農者調査結果でわかった。新規就農者は22年に5万人を割り込み過去最低となったが、減少傾向が続いている。
調査期日は2024(令和6)年2月1日現在。
新規就農者のうち49歳以下は1万5890人で同5.8%減少した。
親元就農者数は減少、減少率は縮小
新規就農者のうち自営農業就農者(親元就農)は3万330人で前年比3.4%減少した。このうち49歳以下は6420人で同1.2%減少した。男女別では男が2万1630人(同4.2%減)、女が8700人(同1.5%減)となった。22年は新規就農した自営農業就業者が14.9%減、49歳以下は9.6%減だったため、23年は減少率は小さくなった。
新規雇用就農者数は9300人で同12.0%減少した。このうち49歳以下は6880人で同10.8%減となった。男女別では、男が6090人(同11.9%減)、女が3210人(同12.5%減)となった。49歳以下の新規就農者の43.3%が新規雇用就農者で、法人経営体による雇用は新規就農の受け皿として存在感を示している。
新規参入は露地野菜が最多、果樹作は17.1%増
新規参入者は3830人で同1.0%減少した。このうち49歳以下は2590人で同2.3%減少した。新規参入した部門別にみると、露地野菜作が1300人(前年比5.1%減)で構成比33.9%と最も多かった。ついで果樹作が820人(同17.1%増)で構成比21.4%、施設野菜作が620人(同3.1%減)で構成比16.2%となった。
畜産部門での新規参入は、養豚は「-」(事実がない)だったが、酪農は30人(前年と同じ)、養鶏は10人(前年と同じ)、その他は20人(前年と同じ)となっている。
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