米不足 食料供給困難事態法に「該当せず」 坂本農相2024年9月9日
坂本農相は9月6日の記者会見で現在の店頭からで品薄となっている米不足について、今年の通常国会で成立した「食料供給困難事態対策法」が想定する事態には「該当」しないとの考えを示し、量販店などに米が安定的に届くよう関係団体への働きかけなどに力を入れるとした。
坂本農相
食料供給困難事態対策法では、その事態の兆候がある場合には出荷調整や、消費者の買い急ぎを抑制することなどを政府が行うことになっており、農水省は同法を来年春に施行するよう準備している。
坂本農相は今回の米の品薄状態については「全体需給として必要な在庫水準が確保されている状況では、食料供給が全国的に大幅に不足する事態やその兆候がある事態には該当せず、同法に基づく各種措置の対象となる事態ではない」と述べた。
米流通については「一部の地域で店頭での購入に対して納品が追いつかない状況にある」として同日、米の集荷業者や卸売業者の全国団体に対して円滑な流通の確保への対応を改めて要請すると話した。
新米の価格について、9月には全国の年間出荷量の4割程度まで流通するとして「円滑な米の流通が進めば一定の価格水準に落ち着いてくると考えている」と述べた。
2025年産米の生産については10月開催の食農審食糧部会に農相が諮問して需要見込みと適切な生産量などを「基本指針」として決定するが、坂本農相は「今回のような年一作の端境期で需要と供給にどのような動きがあったか、その背景や原因などをしっかり分析し、次年度以降にきちんとつなげていく」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日
-
サカタのタネの春キャベツ「金系201号」発売60周年 JA全農かながわがPRイベント開催2025年1月31日
-
数量増、金額増 緑地・ゴルフ場向け農薬出荷実績 2024農薬年度2025年1月31日
-
北海道と熊本県内に無料RTKサービスの提供開始 HOSAC2025年1月31日