ハスモンヨトウなど 全国的に多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第8号 農水省2024年10月10日
農林水産省は10月9日、令和6年度病害虫発生予報第8号を発表した。
向こう1か月の主要な病害虫の発生は、豆類では、吸実性カメムシ類の発生が、東海及び北九州の一部の地域で多くなると予想。また、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガの発生が、全国的に多くなるまたはやや多くなると予想されている。
さらに、果樹カメムシ類は、南関東、東海、近畿、中国と北九州の一部の地域で多くなると予想。このほか、トマトのコナジラミ類やきくのアザミウマ類等、地域によっては発生が多くなると予想される病害虫があるため、農水省は注意を呼びかけている。
各作物の詳細は以下の通り。
◎豆類
・吸実性カメムシ類の発生が、東海と北九州の一部の地域で多くなると予想。岐阜県から注意報が発表されている。同虫の飛来状況は地域や園地により異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、適期に防除を実施する。
◎野菜・花き
◎作物共通
・ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウおよびオオタバコガの発生が、全国的に多くなるまたはやや多くなると予想され、多くの県から注意報が発表されている。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫期が防除適期となる。
都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、ほ場の見回り等による早期発見に努め、適期に防除を実施する。結球野菜では、結球内部に食入した場合に防除が難しくなることから、結球前に防除を実施する。
◎果樹・茶
◎果樹共通
果樹カメムシ類の発生が、南関東、東海、近畿、中国および北九州の一部の地域で多くなると予想。同虫は、秋になると餌を求めて果樹園地に移動する。特に春先に発生が多かった地域では、今秋の発生量に注意が必要。
同虫の飛来状況は地域や園地により異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施する。
果樹カメムシ類は薄暮期から夜間を中心に活動するため、夕方の薬剤散布が効果的。また、山林に近い園地で被害が多い傾向があるため注意する。
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