牛のランピースキン病 福岡県でワクチン接種へ2024年11月19日
福岡県は11月18日、県内で発生しているランピースキン病のまん延防止のため家畜伝染病予防法に基づき、知事が牛の所有者に対してワクチン接種を受けることを命令する告示を行った。
ランピースキン病は11月6日に福岡県の2農場で国内で初めて発生が確認され、県内の8農場(乳用7農場、乳用・肉用1農場)で確認されている。また、福岡県の発生農場から移動した牛が飼養されていた熊本県内の1農場(乳用)でも確認されている。11月15日以降、新たな農場での発生は確認されていない。
感染した牛は全身の皮膚の結節や泌乳量の低下、発熱、鼻汁などの症状を示す。死亡率は高くなく自然治癒するが、家畜伝染病予防法で届出伝染病に指定されている。
感染拡大の要因は蚊やサシバエなど吸血昆虫であり、農場の害虫駆除がもっとも重要となる。
潜伏期間は4日から14日間と考えられている。農水省は異状が見られた場合は、速やかに隔離するとともに、家畜保健衛生所へ連絡するよう求めている。感染牛の肉や乳の出荷はできない。
福岡県ではランピースキン病発生農場から半径20km以内の福岡県内を対象に11月21日から来年3月31日までを実施期間としてワクチン接種を行う。接種した牛由来の牛肉の米国向け輸出はできない。
農水省は今年度からワクチンを20万ドーズ備蓄している。ワクチン接種は無料。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日