2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
全産業の就業者が増える中、農林業の2024年の就業者は180万人と、前年比で7万人、2014年比で30万人減った。雇用者は前年比1万人、2014年比で8万人増えたが、就業者数の減少に歯止めをかけるには至っていない。
総務省が1月31日に公表した労働力調査でわかった。
2024年は景気が緩やかに回復する中、全産業での就業者数は12月まで29ヵ月連続で増加し6811万人(前年同月比+57万人)、雇用者は34ヵ月連続で増加し6181万人(同+67万人)となった。「医療、福祉」「サービス業」「教育、学習支援業」などが増加した。
農業・林業は2024年平均では180万人(うち自営96万人、家族従事者60万人)で前年比▲7万人の減だった。新規就農や事業承継への支援が求められる。
法人経営が存在感を増したことを反映し、雇用者は61万人で前年比で1万人、2014年比で8万人増えた。ただし、24年11~12月に限ると、ともに前年同月比で1万人減っている。地域における人手不足が深刻化する中、人材獲得競争が激化し農業・林業の「雇い負け」が発生しているという見方が、政府統計でも裏付けられた形だ。
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