果樹生産の大規模化と効率化へ大分県・国東市と協定「ファーマインド大分農園」開園へ2025年3月17日
全国規模でコールドチェーンを展開する青果の総合流通企業のファーマインドは、「ファーマインド大分農園」を設立し、大分県国東市で和ナシ生産に本格参入。大分県が進める大規模園芸団地を計画的に整備するための「園芸団地化プラン」に基づく参入で、3月13日に大分県庁で国東市との参入協定締結式が開かれた。
協定式に出席したファーマインド大分農園の吉岡社長、同堀内会長兼社長、佐藤大分県知事、松井国東市長
(左から)
大分県は、幸水、豊水など人気品種を大規模に栽培し、青果の安定供給をめざしている。13日に開かれた参入協定締結式には、ファーマインド会長兼社長の堀内達生氏と大分農園代表の吉岡龍一が出席し、大分県の佐藤樹一郎知事と国東市の松井督治市長に、同社の果樹生産拡大の取り組みと、県農業の更なる発展について語った。
ファーマインドは、高品質な青果を効率的かつ持続的に生産できる農業モデルを構築し国内農業の活性化を図ることで、食料自給率の向上をめざしている。日本最大級の和ナシ栽培をめざすファーマインド大分農園は、2026年4月から事業を始め、2033年2月には栽培面積を18ヘクタールへと拡大する計画。これは、大分県が進める大規模園芸団地を計画的に整備するための「園芸団地化プラン」に基づく参入となる。
国産果実は、優良品種の開発などにより需要が高まり価格は上昇傾向にあるが、定植から収穫までに年数がかかるため新規参入が少なく、農家の高齢化などにより国内の栽培面積は年々減少している。こうした環境を打破し需給バランスを取るため、同社は国内果樹の生産事業を拡大。大分農園では効率的な栽培方法の「ジョイントV字樹形」を採用し、次世代の農業モデルを構築。県内の多様な雇用にもつなげていく。また、大規模な農園で品種リレー、産地リレーを行うことで、ナシの安定供給を実現する。
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