4月の野菜生育状況と価格見通し 果菜類、ほうれんそう、レタスなどは平年並みへ 農水省2025年3月31日
農林水産省は3月28日、東京都中央卸売市場に出荷される4月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。4月は、果菜類(きゅうり、なす、トマト、ピーマン)やほうれんそう、レタス等が平年並みの価格で推移する見込み。また、高値傾向で推移していただいこん、はくさい等も徐々に平年並みの価格に近づくと見込まれる。
<主要野菜の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
神奈川県産の出荷が減少し、千葉県産主体の出荷となる。千葉県産の生育は順調であり、4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
千葉県産の出荷が減少し、徳島県産主体の出荷となる。千葉県産は12月から2月の少雨の影響により出荷数量が少なく、切り上がりが早まっている。徳島県産の生育は順調。全体として、4月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移し、4月後半の出荷数量・価格は平年並みとなる見込み。
◎はくさい
茨城県産は秋冬作の残量が少なく、切り上がりが早まった。春作の生育は順調で、月半ばにかけて春作の出荷数量の増加が見込まれる。全体として、4月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移。4月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎キャベツ
神奈川県産の生育は順調。愛知県産は12月から2月の少雨の影響により小玉傾向となっており、生育は回復傾向にあるが、4月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。千葉県産は天候不順の影響により歩留まりの低下が見られ、4月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。全体として、4月の出荷数量は回復傾向にあるもののやや平年を下回って推移。価格は前月から徐々に落ち着くもののやや平年を上回って推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産県で生育は概ね順調。4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
主産県で、12月から2月の少雨の影響により細物傾向。生育は回復傾向にあるが、4月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎レタス
主産県で生育は概ね順調。4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
群馬県産・埼玉県産・千葉県産の生育は概ね順調。宮崎県産は3月の曇天、気温の乱高下の影響により生育不良がみられるが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎なす
主産県で3月の曇天、気温の乱高下の影響により生育不良等がみられるが、着果の状態は良く、4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
熊本県産は定植時期の高温、秋季の天候不順の影響により初期生育不良等がみられるが、回復傾向にあり大幅な出荷数量の減少は見込まれない。栃木県産・愛知県産の生育は順調。全体として、4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
茨城県産・鹿児島県産の生育は概ね順調。宮崎県産・高知県産は3月の曇天、気温の乱高下の影響により生育不良がみられるが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、4月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。計画的に出荷しているものの残量の減少により、4月の出荷数量はやや平年を下回る見込み。鹿児島県産・長崎県産は冬季の低温の影響により生育に遅れが生じているが、気温の上昇により回復が見込まれる。全体として、4月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移し、4月後半の出荷数量・価格は平年並みとなる見込み。
◎さといも
主産県で、出荷が切り上がり始める。全体的に残量が少ない状況であることから、4月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産に加え、佐賀県産の出荷が増加する。北海道産は収穫及び貯蔵が完了。計画的に出荷しているが、残量の減少により4月の出荷数量はやや平年を下回る見込み。佐賀県産は夏場の高温の影響による初期生育不良、冬季の低温、干ばつの影響による生育遅れが生じており、小玉傾向。全体として、4月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎ブロッコリー
主産県で、定植時期の低温の影響により一部作型においては生育が遅れているが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、4月の出荷数量・価格は平年並みの見込み。
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