農政:東日本大震災10年 命を守る協同組合
「東日本大震災10年 命を守る協同組合」を特集するにあたって2021年3月8日
特集にあたって
2011年3月11日 東日本大震災、東京電力福島第一原発事故が発生して10年。津波や原発事故によって飛散した放射線によって、地域経済を支えている農業、水産業、林業など第一次産業は多大な被害を受け、いまだに被災前の状態まで復興していないものも多いといえます。さらにこの10年間には、熊本地震や北海道胆振東部地震などの地震、台風やゲリラ豪雨などによる風水害など多くの自然災害が各地を襲い、農業に大きな被害をもたらしています。
にもかかわらず、この10年、農協・漁協・森林組合そして生協など地域の協同組合は、地域経済の復興と命を守るために奮闘し、大きな力を発揮してきています。
そうしたなか、新型コロナウイルス感染症が発生し、これまでには考えられないような社会的状況となっています。さらに、この2月13日には深夜11時過ぎに震度6強の地震が発生しました。専門家によれば東日本大震災の「余震」だということです。
こうしたことも含めてあの日から10年、そして現在のコロナ禍を見すえ、私たちはこれからどのような社会を築いていけばいいのかを、しっかり考えるときにきているのではないでしょうか。そして、その社会は、協同組合が大きな役割をはたす社会ではないかとJAcom農業協同組合新聞は考えて、この特集を企画しました。
<企画一覧>
- 農業産出額 震災前の3割 原発事故被災地
- インタビュー:農協は大局的視野を 地域守る自力を磨け 白井聡 京都精華大学人文学部専任講師
- 大震災取材ノートより(上)「あり得ない全てが押し寄せた」農政ジャーナリスト・伊本克宜
- 大震災取材ノートより(中)「絶対に負けるわけにはいかない」
- 大震災取材ノートより(下)「〈頑張れ〉が〈顔晴れ〉になる日はいつか」
- 被災地で「新しい農業」へ挑戦(1)岩手・農事組合法人「大槌結ゆい」
- 被災地で「新しい農業」へ挑戦(2)宮城・やまもとファームみらい野
- 命を守り地域社会の発展に貢献―JA厚生事業の取組みと使命 中村純誠 全国厚生農業協同組合連合会代表理事理事長
- 組合員参加で安心の地域づくりを担う厚生連医療・農協福祉 東 公敏 日本文化厚生農業協同組合連合会代表理事理事長
- 柑きつ農家の復興意欲を後押し 西日本豪雨災害(2018年7月)とJAえひめ南
- 農林水産業の新たな発展誓う 東日本大震災復興祈念大会
- 福島の農協 復興への10年とこれから
- 「までいな村」を守り抜く 原発被災後10年の飯舘村ルポ
- 提言:食と農でつなぐ心の復興――福島の女性農業者が築いてきたもの
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