農政:全国会議員に聞く「どうするのかコロナ危機」
谷田川元 立憲民主党 衆議院議員【緊急特集 全国会議員に聞く「どうするのかコロナ危機」】2021年9月7日
谷田川元 衆議院議員
○谷田川元
○立憲民主党
○衆議院議員
○選挙区:比例区 南関東
○出身地:千葉県香取市
【1】現在の政府のコロナ対策についての評価
(1)ワクチン接種の問題点と今後の課題
国民は政府の度々の方針転換に振り回されている。高齢者ワクチン接種について、当初は9月末までに完了する予定であったが、菅首相の指示で、突如7月末までに完了するように総務省から圧力がかかった。地方自治体はその方針に従ったが、ワクチンの供給が止まってしまった。まさに、地方自治体ははしごを外された。この混乱は政府の失態と言わざるを得ない。
(2)医療体制の問題点と今後の課題
9月1日時点で自宅療養者が13万人を超える事態となっている。これも病床を適切に増やすことのできなかった政府の失政と言わざるを得ない。
(3)国民生活や経済活動の規制
国民に営業の自粛を求める以上は、それに見合う補償をきっちり行わなければならない。それが不十分なため、営業を継続する業者が増えている。これも政府の対策が不十分であると言わざるを得ない。
(4)検査体制の拡充について
当初からの躓(つまず)きは、PCR検査を大規模に実施しなかったことにある。今からでも、国民の誰もがPCR検査を受けられるような態勢を整えるべきである。
【2】 今後のコロナ対策についての提案
アメリカのトランプ政権は、ワクチン開発に1兆円を投じたのに対し、日本政府は100億円。実にアメリカの100分の1。国産のワクチンと治療薬にもっと国の予算を投じるべきだ。2.7兆円のGo Toキャンペーンの予算と比較すると、国民の命を軽視しているとしか思えない。
コロナ禍で外食産業の需要が落ち込む中、米価が低下している。新米の時期で1俵1万円以下のケースも見受けられる。米価対策を本腰を入れて行う必要がある。
【3】 コロナ禍で見えてきた日本政治のあり方
全体を見渡すことのできる司令塔の不在。コロナ対策ひとつをとっても、コロナ担当は西村大臣、ワクチン担当は河野大臣、医療を担う田村厚労大臣と地方自治体への働きかけは武田総務大臣と、一体感がなくバラバラであり、これをしっかり統括できる人物がいるのか甚だ疑問を感じた。まさに、「船頭多くして船山に上る」という状況になってしまっている。
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