農政:全国会議員に聞く「どうするのかコロナ感染爆発」
小沼巧 立憲民主党 参議院議員【緊急特集・全国会議員に聞く どうするのかコロナ感染爆発】2022年2月3日
小沼巧 参議院議員
〇小沼巧
〇立憲民主党
〇参議院議員
〇選挙区:茨城県
〇出身地:茨城県鉾田市
【1】これまでの政府のコロナ対策についての評価
(1)これまでのワクチン接種の問題点と3回目接種など今後の課題
(2)医療体制の問題点と今後の課題、
(3)国民生活や経済活動の規制(「外出自粛」「営業自粛」「リモート作業」等)の補償
(4)検査体制の拡充についてなどについてのご意見
●コロナ対策:昨年経験した第5波の際、少なくとも202名が自宅で亡くなったことが、厚生労働省の調査で明らかになった。参院内閣委員会では、検査/保健所/医療提供体制の実効性確保や水際対策の徹底を求めた附帯決議(令和3年2月3日※)を行ったが、政府の対応/実行の程度が十分だったか疑問であり、改善余地がある。(※https://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/204/f063_020301.pdf)
●経済対策:緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、都道府県独自の緊急事態宣言など、名称は様々だが、「国民に対する自粛のお願い」という本質は、何ら変わっていない。国民生活や事業継続のための給付金は有益であったが、政府は一回限りでお仕舞いとの立場である。これでは、コロナ禍が2年以上継続する状況踏まえると不十分であり、国民に「あきらめさせる政治」の様相を強めるばかりである。
【2】オミクロン株拡大による今後のコロナ対策で政府は何をすべきか。
●コロナ対策:附帯決議を今一度真剣に受け止め、PCR検査の拡充、即応病床に着目した病床確保、保健所や医療従事者支援の実効性を高める必要がある。「仏作って魂入れず」に陥らないよう、地域や現場の運用状況を踏まえて、事業の執行/実行に本気で取り組むべきである。
●経済対策:杓子定規的な対応でなく、柔軟な対応が必要である。立憲民主党が提出した議員立法案のように、コロナ禍が継続する場合には複数回にわたり継続支援するよう方針転換すべきである。
●農林水産業:鉾田市をはじめ農業現場では、外国人技能実習生が入国できず、人手不足が一層深刻化している。政府は代替人材確保を支援する「農業労働力確保緊急支援事業」を延長したが、それだけで大丈夫なのか。個別事業の意義や効果を見極めてPDCAを回し、本質的な解決策を練るべきである。
【3】コロナ禍で見えてきた「日本社会の課題」と現政権に望むこと。
●日本は一流の先進国だ、という「錯覚」が、まん延している。政府は2013年、農林水産業・地域の活力創造プランで、農業・農村全体の所得を10年間で2.0倍にすると宣言した。ところが、7年経っても1.3倍にとどまる不都合な現実が、昨年4月の参院決算委員会の質疑で明らかになった。中でも生産農業所得の成長率は悲惨であり、本来は年平均7.2%成長が必要なのに、実際は年平均1.4%成長に過ぎない。輸出拡大やデジタル化の熱狂に惑わされることなく、本質的な問題から目を背けずに議論を深めるべきである。
●高収益作物次期作支援交付金の運用見直しを巡る混乱は記憶に新しく、「地域や現場に寄り添って政策をつくる」という基本動作が崩れている。農林水産省や地方農政局における業務量と人材配置のミスマッチも、農業者に混乱を生じさせた一因だ。令和元年度決算審査措置要求決議(令和3年6月7日※※)を真剣に受け止め、すれ違い答弁に終始せず、更なる改善に資する議論に向き合うよう期待したい。(※※https://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/204/k028_21060701.pdf)
重要な記事
最新の記事
-
鳥インフル 米オレゴン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
鳥インフル ハンガリー2県からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
鳥インフル ハンガリー2県からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月15日
-
南魚沼産コシヒカリと紀州みなべ産南高梅「つぶ傑」限定販売 JAみなみ魚沼×トノハタ2024年11月15日
-
東北6県の魅力発信「食べて知って東北応援企画」実施 JAタウン2024年11月15日
-
筋肉の形のパンを無料で「マッスル・ベーカリー」表参道に限定オープン JA全農2024年11月15日
-
「国産りんごフェア」全農直営飲食店舗で21日から開催 JAタウン2024年11月15日
-
農薬出荷数量は3.0%減、農薬出荷金額は0.1%減 2024年農薬年度9月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年11月15日
-
かんたん手間いらず!新製品「お米宅配袋」 日本マタイ2024年11月15日
-
北海道・あべ養鶏場「旬のりんごとたまごのぷりん」新発売2024年11月15日
-
福島県浜通りの「農業副産物」を知る イノベ地域の価値発掘ワークショップツアー開催2024年11月15日
-
東北産牛乳を買ってエールを送ろう「買って応援キャンペーン」実施2024年11月15日
-
青木商店 創業100周年を機に社名・ロゴ刷新「フルーツ文化創造」実現へ2024年11月15日
-
関空至近の新たな体験型農園「Refarm YOSHIMI 370」整備に着手 日本振興2024年11月15日
-
野生鳥獣の捕獲情報を管理「スマートHOKAKU」成果を公表 生研支援センター2024年11月15日
-
40年以上の歴史「第43回全国きき酒選手権大会」開催 日本酒造組合中央会2024年11月15日
-
農業シミュレーションゲーム「Farming Simulator25」に井関農機トラクタなど登場2024年11月15日
-
野菜採り放題で農家の労働時間を半減「農業×サブスク」全国6県に拡大 ノーティスト2024年11月15日
-
雪印メグミルク 大樹工場で酪農家由来バイオメタンガスの活用開始2024年11月15日