農政:全国会議員に聞く「どうするのかコロナ感染爆発」
藤岡たかお 立憲民主党 衆議院議員【緊急特集・全国会議員に聞く どうするのかコロナ感染爆発】2022年2月14日
藤岡たかお 衆議院議員
〇藤岡たかお
〇立憲民主党
〇衆議院議員
〇選挙区 比例北関東ブロック
【1】 これまでの政府のコロナ対策についての評価
(1)これまでのワクチン接種の問題点と3回目接種など今後の課題
(2)医療体制の問題点と今後の課題
(3)国民生活や経済活動の規制(「外出自粛」「営業自粛」「リモート作業」等)の補償
(4)検査体制の拡充についてなどについてのご意見
重症化リスクの高い国民への3回目の接種に向けて早期に目標を定めてこなかったことや、3回目の早期の接種に必要なワクチン供給の前倒しについてファイザー社との交渉が早期に入念に行われたとは感じられないことも問題である。国産のワクチン開発が遅れている問題について、資金面だけの問題ではないとはいえ、当初段階などから国の支援が米国などと比較して見劣りしている点なども踏まえ、大胆な研究開発支援を行っていくことも今後の課題である。
病床の確保など医療体制の整備について、都道府県からの協力要請に基づき、医療機関が前向きに協力できる体制・環境を作るような法整備をしてこなかったことが問題である。国と都道府県の連携も強化し、様々な制約などから都道府県での対応が難しい場合に国が応援できる態勢も必要。自粛や要請などに伴う補償はその規模や対象範囲ともに不足しており、小出しになったことが残念である。例えば外食産業などへの業務用米の需要減に伴う米価の下落に対する支援が不足していることは大きな問題である。
第1波のときから検査態勢の拡充の声があがりながら、政府において本腰を入れた対応が行われなかったといえることは大変残念である。今回も検査キットなどが不足したことは、社会・経済活動への速やかな復帰の体制作りや早期発見・早期治療体制の確立、更には水際対策の早期緩和に向けた対応にも影響を及ぼしている。
【2】オミクロン株拡大による今後のコロナ対策で政府は何をすべきか。
コロナの影響による業務用米の需要減に伴う米価下落などへの支援の拡充(飲食店の大元となる農水産業への支援拡充)、事業復活支援金の対象となる農家への分かりやすい情報発信と周知。
検査の大胆な拡充、重症化リスクの高い国民への3回目のワクチン接種の加速化、重症者等の病床確保に向けた法整備(立憲民主党提出のオミクロン・感染症対策支援法案の審議・成立)、科学的知見に基づく待機期間の短縮。
【3】コロナ禍で見えてきた「日本社会の課題」と現政権に望むこと。
コロナ対応は、平時モードから危機モードへの発想の転換が進まず、小出しの後手にまわる対応が多かったと感じる。政権は、危機の特徴を捉え、危機の現場の声に耳を傾け、かつ想像力をもって、大胆な決断を行うことを望みます。
政府からの自粛や要請に伴って影響を受ける方々を置き去りにするのではなく、十分支えていく発想を大切にして欲しいと思う。
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