農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地
【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】和歌山県 みなべ町立高城小学校2022年10月19日
【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
みなべ町立高城小学校 夏見和敏校長
<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。
本校は日本一の生産量を誇るみなべ町にあり、田んぼ約2a、梅畑約3aを学校で所有している。田んぼでは、5、6年生が、うるち米ともち米を田植えから稲刈り、なる掛け、脱穀までの作業を地域の方々にボランティアとして来て頂き、おこなっている。収穫したうるち米は、調理実習で使用したり、児童が持ち帰ったりしている。また、もち米は5、6年生が餅つきをし、児童に配ったりお世話になった方々に配ったりしている。日本人の主食である米について理解を深めている。(学校でトラクターを所有しているので代掻きは校長が行っている。また水の管理等も校長が行っている)
梅については、みなべ町の基幹産業であるので3年生が梅干し作りを行っている。そのために、梅畑に落ち梅のためのネット敷き、落ち梅の収穫(これは全校児童が毎日おこなう)、落ち梅の塩漬け、天日干しを地域の方々の協力で教えていただきながら梅干しができるまでの作業を体験する学習を行っている。できた梅干しは、学校に来たお客さんなどにお土産として渡したり、給食の際に児童が食べたりしている。
<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。
私たちの住んでいる地域では、農業従事者の高齢化が進み、若者の農業従事者が減ってきて耕作放棄地が増えてきていような気がする。農業は国の礎となる大切な産業だと思うので魅力ある農業であってほしい。
<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。
若者にも魅力ある農業を積極的にアピールしてこれからも日本の農業振興のためによろしくお願いします。
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