農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地
【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】東京都 東京農業大学稲花小学校2022年10月20日
【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
東京農業大学稲花小学校 夏秋啓子校長
<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。
食や農業に関わる体験を通して知識や技術を定着させることを目指すとともに、現場、本物、専門家による学びを重視しています。
1.大学教職員や農家の指導による田植え、田んぼの観察、稲刈り、畑での野菜作り、大学農場での、果実や野菜などの体験学習、ニワトリ、ブタ、ウシなど重要家畜の体験学習を実施。ハツカダイコン栽培、バケツ稲栽培、各自のポットでの草花栽培なども行っている。
2.大学教職員や農家の指導で鹿児島サトウキビ、沖縄マンゴー、茨城クリ、高知ブンタン、千葉パッションフルーツなどについて、実物を家庭に持ち帰ることができる食育ミニ講義、実物に触れながらのバナナの多様性や水田の多面的機能などについての授業を実施。
3.自校調理式給食における東京都食材(アシタバ、キンメダイ、トビウオなど)の活用。合わせて、食材や季節の行事についてパワーポイントによる解説を毎日の給食時に実施。児童の収穫物(米、ダイコンなど)を給食に提供することもあります。
<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。
日本の農業の大切さは言うまでもありません。
日本の農業を守ることは、日本の教育を充実させることと同じく、日本の未来への投資となります。とくに、意欲ある若い農業後継者が安心して農業に取り組めるように支えていくことは大切だと感じています。
<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。
食や農、環境に興味・関心をもち、科学的な視点からその重要性を理解し行動できる子どもたちを育てることを通して、農業者への応援をしてまいります。
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