農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地
【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】福井県 福井市春山小学校2022年10月25日
【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
福井市春山小学校 森永哲也校長
<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。
<大豆の栽培と収穫、調理、出前授業>
3年生の総合的な学習の時間で、大豆は、どのように姿を変えて私たちの生活に役立っているかについて、興味を持ち、健康な生活を送るための意識を持つことができるように取り組んだ。
5月に畑に大豆を植え、夏休み前には一部を収穫して「枝豆」としてゆでて食べた。残りは夏休み後まで畑においておき、葉が枯れてから収穫した。実の中からたくさんの大豆が収穫でき、その大豆から「きなこ」を作り、きなこもちにして食べた。11月には、校区内にある食品会社から、「豆腐作り」について説明を受け、体験を通して、職人の考え方や大変さを知ることができた。バケツ稲作りにも取り組み、収穫して、脱穀まで行い、米がどうように姿を変えるのかの理解に役立った。
<学校給食の地場産業農産物の使用について>
本校は、センター給食であるが、10月に福井県各地の食材を使った給食を提供している。具体的には、そぼろ煮の「大根」、炒め物に使っている「まいたけ」は福井県大野市産、「ふくい梅ゼリー」の梅は福井県大飯町産。
福井市出身の石塚左玄先生の「一物全体食」の考えを取り入れた給食を提供し、食べ物の栄養について理解を深めるよう取り組んでいる。
<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。
児童には、栽培体験や実習体験を積み重ねることで、食料や農業の大切さの理解を深めていくことが必要である。また、「地産地消」を進めることで、地元の農業も継続・発展できると思う。
<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。
私事ではあるが米作り兼業農家であったこともあるので、米作りの苦労や大変さは理解しているつもりである。これからも安心安全な地元の米を生産していただきたいと思います。
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