農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地
【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】徳島県 三好市立池田小学校2022年10月26日
【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
三好市立池田小学校 高岡和恵校長
<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。
主には5年生が社会科で農業について学び、総合的な学習の時間と平行して教科横断的に学習を進めている。教科書で米作りを学び、地元の田んぼで田植えや稲刈りの体験活動をさせていただいている。本年度の総合では、「世界に誇る地域の魅力!~にし阿波の傾斜地農耕システム~」という単元を設定し、徳島県西部が平成30年に世界農業遺産に認定された傾斜地農業について学習を進めている。世界農業遺産を維持し、傾斜地ならではの特産物を後生に伝えるために努力している地域の人の思いや願いに触れ、自分たちができることを考えている。
<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。
農業従事者は高齢化が進み、後継者問題が起こっているが、一方で、農業を愛し、サラリーマンから転職して農業への魅力を感じている若者もいる。農業は自然災害との戦いで、天候に左右され、安定しない部分があるが、今後、たくさんの若者が農業に魅力を感じられるよう、ICTを活用したり、AIの力を借りて、新たな農業の魅力を見いだしていけたらと願う。
<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。
それぞれの土地の特性を活かし、その土地ならではの特産物を作り、農業の魅力を広げてほしいと思う。特産物を丹精込めて作っている人に出前授業をお願いしたり、現地でお話を聞いたりすることがあるが、その方たちは生き生きと輝いている。未来を拓く子供達にいっぱい魅力を伝えてください。
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