農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地
【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】三重県 菰野町立千種小学校2022年11月4日
【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
菰野町立千種小学校 市川甲辰校長
<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。
校区の多くが市街化調整区域に当たります。「祖父が田をやっています」という児童が2割程度。「田に入って手伝ったことがあります」という児童は数名いるかいないかという現状です。
地域性を生かし、美土里の郷の方々に全面的にお世話になり、稲作や大豆栽培を総合的な学習の時間のカリキュラムに組み込み、社会科や理科などの教科や食育とも関連付け、一次生産者の思いや願いに触れ、収穫のうれしさ、自然とのかかわりなどを体験的に学ぶ場としています。
<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。
食物自給率について、5年生で学習します。しかし、地域に目を向けますと、従事者の高齢化、若者離れ、雑草に覆われた休耕田の増加、業務委託、大規模委託を受けての集約的営農の現状など、農業を取り巻く将来像に先の見えにくさを感じています。
<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。
わたしの2代前は専業農家でした。地域のほとんどの家がそうでした。私も子どものころは「どれだけ田んぼを作ったら、食べていけるの?」と、継ぐ気でいたのですが、今は田も埋め立てられ、家庭菜園程度となっています。
わたしにできること、わたしたちにできること。ほんの小さなことでもと考えると、地産地消を心掛けるとか、先祖から受け継いだ農地を荒らさない、引退後は土いじりを趣味としようかなど、今、私にできることとして考えつくところです。
持続可能な社会の根幹を支えている皆さんのおかげで、日々を送れているといっても過言ではありません。感謝です。
重要な記事
最新の記事
-
【第45回農協人文化賞】人との出会いに感謝 福島県・会津よつば農協組合長 原喜代志氏2024年8月14日
-
【第45回農協人文化賞】努力する人は希望を語る 共済事業部門 鳥取県・JA鳥取西部前代表理事専務 植田秋博氏2024年8月14日
-
【第45回農協人文化賞】「なくてはならない」組織に 経済事業部門 JA岡山会長 宮武博氏2024年8月13日
-
【第45回農協人文化賞】全ては組合員のために 経済事業部門・JA全農ぐんま 前副会長 大澤孝志氏2024年8月13日
-
関東早場米も店頭5㌔2500円以上が売価に【熊野孝文・米マーケット情報】2024年8月13日
-
【第45回農協人文化賞】きのこが健康けん引確信 営農経済部門・日本きのこマイスター協会理事長 前澤憲雄氏(長野県)2024年8月10日
-
【第45回農協人文化賞】土づくりへのこだわり 営農経済部門 秋田県・JA秋田しんせい前常務 高橋徹氏2024年8月10日
-
シンとんぼ(105) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(15)-2024年8月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(22)【防除学習帖】 第261回2024年8月10日
-
土壌診断の基礎知識(31)【今さら聞けない営農情報】第261回2024年8月10日
-
【第45回農協人文化賞】「小さな協同」の実践を目指して 一般文化部門 長野・JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年8月9日
-
【第45回農協人文化賞】「草の根運動」とともに 一般文化部門・JA広島中央会元専務 坂本和博氏2024年8月9日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 香川県2024年8月9日
-
【注意報】果樹カメムシ類急増で被害多発のおそれ 滋賀県2024年8月9日
-
【注意報】ミニトマト、トマトにトマト黄化葉巻病 県中部で多発のおそれ 和歌山県2024年8月9日
-
【注意報】ネギ、ブロッコリー、ダイズにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年8月9日
-
(396)首都の場所:赤道ギニア共和国【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年8月9日
-
【'24新組合長に聞く】JA碓氷安中(群馬県)戸塚勉組合長 野菜のブランド産地へ (5/31就任)2024年8月9日
-
米の品種や食味などを分析 米品質診断パッケージ、キャンペーンを実施中 サタケ2024年8月9日
-
北海道産赤肉メロンのパフェとかき氷 期間限定で登場 銀座コージーコーナー2024年8月9日