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農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地

【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】富山県 富山大学人間発達科学部附属小学校2022年11月9日

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【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】富山県 富山大学人間発達科学部附属小学校

【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
富山大学人間発達科学部附属小学校 原野克憲校長

<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。

5年生の社会科では、日本の農業の特色について学習している。農業の大切さについては、米作りを中心に学習している。主食である米の生産や生産者の工夫や努力、自給率が低いことへの課題等について、資料や見学を通して考えている。日本の農業生産の現状と課題を捉えること、そして今後を展望することを大切にして学習している。
2年生は、生活科の学習としてサツマイモ栽培を行い、栽培活動を通して世話することの喜びや食の恵みを実感できるようにしている。
3年生の農産物の大切さを学ぶ学習では、地元の呉羽梨栽培農家や若手生産者等を取り上げ、生産者の思いや考え、未来へと向かう農業等に対する理解を深めている。また、生産者の努力や工夫については見学・調査等をして調べ、そのように取り組むことの理由や意味について考えている。他の地場産品等を取り上げる場合も同様である。
学校給食では、地場産農産物を提供するとともに、その紹介を放送や給食だよりで行っている。近年は、栄養教諭が食材(農産物のときがある)をモチーフにしたクイズを子供や保護者に出題し、食材及び食への理解を深めている。特に、電子媒体でフォームを活用して、全員が気軽に家庭からでも参加できるクイズやアンケートは好評である。給食に出る農産物のよさやレシピが、写真入りで楽しく伝わることで、食農が家庭でも身近になっていくと感じる。

<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。

農業は、国民の食を支える大切な産業である。子供には、「日本の農業の未来は明るい」との内容や方向性について考える学習ができるとよい。農業が抱える課題とともに、政策者も農業者も消費者も、みな明るい日本の農業を目指していることが、もっと具体的に分かり、さらに発信されるとありがたい。

<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。

農業者の皆様は、国の主要産業を支えるとともに国民の食を守っていらっしゃいます。また、食の生産性向上と安全確保、自給率の向上、地産地消の推進、後継者等の課題や今まさに進められているスマート農業への取組に、力を注いでいらっしゃることと思います。学校では、日本の農業の特色と今後、農業者の方々の思いや願い等についての理解を深めていきます。また、生活の原点に立ち返り、日本の農業を自分ごととして捉え、農業と食を大切にする子供を育てていきたいと思います。

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