新たな水稲用除草剤「サキガケ楽粒」の効果は? 散布した生産者に聞く 北興化学工業2022年8月29日
北興化学工業株式会社が今シーズンから販売を開始した水稲用除草剤「サキガケ楽粒」の省力性や拡散性、除草効果について、実際に散布した新潟県三条市の「農事組合法人亜倶璃さんじょう」の野﨑代表理事に聞いた。
「農事組合法人亜倶璃さんじょう」は、水稲81haを栽培する大規模生産組織で、野﨑さんはその代表理事を務める。
サキガケ楽粒の展示ほは半信半疑から始まった。30aのほ場2筆を使用して、サキガケ楽粒と従来から使用しているジャンボ剤と比較することとした。サキガケ楽粒はほ場の風上の短い畦畔から一辺処理で実証し、ジャンボ剤は従来の使用方法通りにほ場周縁部を歩きながら、パックの投げ込みを行った。
省力性として、散布時間を比較した。サキガケ楽粒は90秒程度で完了したが、ジャンボ剤は5分程度の散布時間を要した。さらにサキガケ楽粒の散布はジャンボ剤よりも簡便で作業効率に繋がることが分かった。効果は、サキガケ楽粒と従来のジャンボ剤で両ほ場とも雑草の発生はなく十分な除草効果を示す結果となった。
十分な除草効果が確認されたことから、サキガケ楽粒が一辺処理でほ場全体に拡散することが示された。また、散布当日に北興化学工業がドローンを使って、ほ場を撮影した動画で拡散性の確認をした。野﨑さんは、目で見た拡散性と体験した作業性について「すごいなと思った。事前に楽粒プロモーションビデオで拡散性の様子を見て、理解しているつもりだったが、実際、改めて動画を見ると拡散性のすごさを実感した」「作業性については字のごとく"楽"。ジャンボ剤の処理ではほ場の周縁部を歩かないといけないが、短辺の一辺処理だけでよいということが非常に省力的だ」と強い印象とインパクトがあったとコメントした。
野﨑代表理事
サキガケ楽粒の散布67日後の除草効果については、「一辺処理でしっかり効くかどうかは半信半疑だったが、とても効果はよかった。様々な除草剤を使用してきたが、それらと比較してもまったく遜色がない」と感想を話し、最後に「非常に省力的で、作業性の面から経営に貢献できる。来年度の使用について前向きに検討したい。さらに除草剤だけでなく、本田の殺虫殺菌剤にも楽粒化を期待している」と楽粒の更なる進化への期待を寄せた。
重要な記事
最新の記事
-
R・ケネディ・ジュニア氏が米国農務省長官顧問に指名された意味(2) 国際ジャーナリスト 堤未果氏2025年1月10日
-
鳥インフル 愛知県で続発22、23、24例目2025年1月10日
-
農地面積 1.1万ha減 目標面積下回る 2023年2025年1月10日
-
米価の見通し「高くなる」判断 過去最高値の「76」 米穀機構2025年1月10日
-
今年の一文字は「進」 山野JA全中会長2025年1月10日
-
(417)100年の流れ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月10日
-
JA貯金残高 108兆6262億円 11月末 農林中金2025年1月10日
-
鳥インフル 米イリノイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月10日
-
高校生が和牛飼育の取り組み競う「第8回和牛甲子園」16日から開催 JA全農2025年1月10日
-
愛知県産バラで新年を祝う「新春 バラ花束25%OFFキャンペーン」開催中 JAタウン2025年1月10日
-
「博多あまおう」5%OFF「あけおめ!あまおめ!新春セール」開催 JAタウン2025年1月10日
-
本日10日は「魚の日」福島県常磐沖産ひらめ漬け丼など特別価格で販売 JAタウン2025年1月10日
-
濃厚な甘さと豊かな香り「岐阜県産いちご『濃姫』フェア」12日から開催 JA全農2025年1月10日
-
焼き芋やスイーツを堪能「三島甘藷祭り」JA直売所などで開催 JAふじ伊豆2025年1月10日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施中 JA全農2025年1月10日
-
ホスピス在宅「ビーズの家」運営のbeadsへ出資 農林中金キャピタル2025年1月10日
-
ベランダや庭先で手軽に米づくり「バケツ稲づくり」申し込み開始 JAグループ2025年1月10日
-
栃木の6生産者が集結 旬の味覚を堪能「畑のマルシェ」開催 那須千本松牧場2025年1月10日
-
新CM『クボタが支える 日本農業』篇 11日(土)からオンエア クボタ2025年1月10日
-
秋田県にコメリパワー「本荘インター店」25日に新規開店2025年1月10日