除草剤ふるわず 減収増益 北興化学が11月期決算2013年1月16日
北興化学工業は1月15日、平成24年11月期連結決算を発表した。年間通して病害虫の発生が少なかったことなどから減収となったが、販売費や管理費の削減などにより利益面では増益となり、当期純利益は黒字に回復した。
売上高は前期に比べて13億2600万円(3.2%)減の398億8000万円、営業利益は同5000万円(7.6%)増の7億8000万円、経常利益は同2億600万円(41.4%)増の7億500万円、当期純利益は1億4200万円(前期は損失4100万円)だった。1株あたりの当期純利益は5.14円(前期は損失1.49円)だった。
農薬事業の売り上げは同12億800万円(4.1%)減の284億4300万円、営業利益は同3億8000万円(43.6%)減の4億9100万円だった。農薬事業の輸出は3300万円(2.4%)増の14億2600万円だった。
剤型別では、同社の主力商品である水稲用箱処理剤の販売が順調だったため、殺虫殺菌剤が同3億2700万円(4.7%)増の72億2800万円とのびた。
一方、殺虫剤、殺菌剤、除草剤は前期比減となった。とくに除草剤は、水稲用除草剤の流通在庫増加などの影響で同6億6400万円(8.7%)減の69億7400万円と大きく減少した。こうした結果を受けて、次期では水稲用一発処理除草剤「エーワン」の販売強化・シェア拡大・収益改善に取り組むほか、26年産からの上市に向けて同社独自開発の新規開発農薬原体イプフェンカルバゾンの農薬登録の早期取得をめざす。
ファインケミカル事業は医農薬中間体事業は順調だったが、電子材料や樹脂添加剤の受注減少などで売上高は同1億2200万円(1.1%)減の112億8600万円となった。一方、営業利益はコスト削減などが奏功し同3億5500万円(67.5%)増の8億8100万円だった。
同社グループは次期業績を、売上高416億2000万円、営業利益12億9000万円、経常利益11億5000万円、当期純利益6億6000万円と見込んでいる。
(関連記事)
・【人事速報】 北興化学工業 (2月26日付) (2013.01.16)
・農業の構造改革に向けて、活発な議論を 農薬工業会が賀詞交歓会 (2013.01.08)
・厚木の開発研究所、実験棟を新築 北興化学工業 (2012.07.10)
・「エーワン」伸びたが育苗箱処理剤で競争激化 北興化学工業23年11月期決算 (2012.02.01)
重要な記事
最新の記事
-
【提言】農業をもう一度基幹産業に(2) 武道家・思想家 内田樹氏【2025新年特集】2025年1月16日
-
鳥インフルエンザ 千葉で国内29例目 殺処分対象約489万羽に2025年1月16日
-
鳥インフル 米ジョージア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
鳥インフル 英アンガス州など2州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ドイツ産偶蹄類由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ある「老人」のこの春【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第324回2025年1月16日
-
市場価格は「ないと高いがあると安い」【花づくりの現場から 宇田明】第51回2025年1月16日
-
王秋梨、あたご梨を台湾で販促 シャリ感と甘み好評 全農とっとり2025年1月16日
-
米の裏作に秋冬ねぎ 無選別出荷で手間軽く JAくまがや2025年1月16日
-
栃木県産いちご「とちあいか」試食イベント 東京スカイツリータウンで開催 JA全農とちぎ2025年1月16日
-
「冬土用未の日フェア」直営飲食店舗で17日から開催 JA全農2025年1月16日
-
石井食品『地域と旬』シリーズ 三浦と東近江の野菜使ったハンバーグ発売2025年1月16日
-
「いちごフェア」期間限定で3種類のケーキが登場 カフェコムサ2025年1月16日
-
ロングセラー精米機「ミルモア」新モデル発売 サタケ― 精米品質・生産性・操作性を追求した新モデル発売 ―2025年1月16日
-
水稲用殺菌剤「リガ―ド」剤 新規登録 クミアイ化学工業2025年1月16日
-
謎解きしないと食べられない 岡山県産いちご「晴苺」フェア開催 岡山県2025年1月16日
-
東邦ガス 根域制限栽培によるシャインマスカット生産を支援 日本農業2025年1月16日
-
地域活性化農業・観光・教育 新たな発電所づくりへ クラファン開始 生活クラブ2025年1月16日
-
新センター「宗像支部」20日から本格営業開始 グリーンコープ共同体2025年1月16日
-
食と漁業の講演会「食品ロス削減のススメ」開催 生活クラブ都市生活2025年1月16日